【五等分の花嫁】第122話の感想・考察!風太郎は五つ子ゲームに正解できたのか?

約2年半という歳月が経ち、『五等分の花嫁』はついに最終回を迎えました。

「五等分の花嫁」と題された第122話では、五つ子たちから突然の五つ子ゲームを仕掛けられることに。これに対して風太郎が、しっかりと四葉を見つけられるのかが最大の焦点となっています。

最終回ということもあって、風太郎が四葉を見つけるのは当然のこと。その回答方法や見つけ方、四葉だけでなく他の姉妹たちをどのように扱うのかが気になります。

さっそく『五等分の花嫁』最終回の感想と考察をしていきましょう。

第122話の感想

五等分の花嫁 第122より引用

前回の考察は大きく外れることとなりました。

結局、四葉の口からは「京都の少女」に関する事実が話されることがなく、胸に秘めた想いとして扱われることに。しかし、披露宴を終えた際、「もっと話したいことがある」と言っていたことから、後々に語られるのでしょう。

そして肝心の五つ子ゲームの結果は、風太郎が1人ずつ的中させていくという展開に。

一花から順に指をさしては、それまでに感じていた想いをすべて打ち明けていく風太郎。その言葉は最終回に相応しく、風太郎なりの感謝や気持ちを感じずにはいられません。

涙ぐむ二乃は、その瞬間に観念したでしょう。三玖は大胆にも風太郎に抱きつき、かけてほしい言葉を送られて安堵します。

五月は学生時代さながらの口論を繰り広げますが、その際には口調が元に戻っており、風太郎と五月の関係は相変わらずだと微笑ましく思います。

消去法で残された四葉でしたが、風太郎の雑な扱いは当時の接し方そのもの。変わっていないと感じつつも、それが2人の関係の良さを表しているのではないでしょうか。

五つ子ゲームは難なく風太郎が勝利したことにより、これで晴れて姉妹たちからも四葉との結婚を認められたということに。

当然の勝利ではあるものの、出会いから5年以上の歳月を経て、風太郎は五つ子たちへの愛をしっかりと育んだと言わざるをえません。

何より感慨深いのは、四葉という特定の相手を選んだにも関わらず、風太郎は一花・二乃・三玖・五月をこれまでと変わらない接し方をしているということ。

平等でも公平でもなく、風太郎の彼女たちへの気持ちは五等分なのでしょう。

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風太郎だけでなく四葉も成長していた

五等分の花嫁 第122より引用

『五等分の花嫁』の主人公は風太郎ですが、ラブコメの主人公らしく成長していく様子が顕著に描かれていました。同時にヒロインである五つ子たちもまた、相応に心を開いて成長していく様子が見られます。

その中で選ばれたのは四葉でした。思い返せば、四葉には幼少期のできごとが闇となっており、それは四葉というパーソナリティを形成したものの、物語中で大きく尾を引く部分となっています。

しかし風太郎に選ばれたきっかけになっているのは事実で、姉妹の誰よりも最初に接していたのは四葉でした。

そしてそのまま成長していくと、自分自身の気持ちと戦いながら過ごしていき、やがてしっかりと決断できるようにまで成長しています。

第122話でも四葉の成長した部分が垣間見えていますので、その部分を記述していきましょう。

スピーチでの感謝

披露宴での四葉の衣装は、途中から第10巻表紙のものと同じものになっていました。そこから披露宴の最後、すなわち新婦・四葉によるスピーチが行なわれていきます。

まずは育ててくれた父・マルオへの感謝が綴られていました。親が変わってしまうという変化に耐えられず反抗したこと、迷惑をかけたことなど、短い文章から四葉がしでかした行動を彷彿とさせずにはいられません。

続いて姉妹たちにそれぞれ、メッセージを充てていきます。様々な気持ちを込めた四葉の言葉は、これまで一緒にいてくれた姉妹たちへの感謝でした。

幼いころの四葉は、五つ子であることを負い目に感じていたのは事実。1人だけ抜きん出た運動神経を頼りに、四葉は五つ子ではなく個人として独立しようとしました。

しかしそれは、後々に大きな闇を生むきっかけとなっています。

1人の力で走り続けた結果、四葉は自分の力だけでは乗り切れないことを知ってしまうと同時に、姉妹によって助けられ支えられました。そこから四葉の人生が始まります。

四葉にとってはとても後ろめたい過去です。しかし、それらとしっかりと向き合った結果が、彼女が立っている場所なのでしょう。

家族へのメッセージを送るのは、披露宴のスピーチではお決まりの展開。

しかし感慨深いのは、最後の五つ子ゲームと並行して描かれていることによって、風太郎と四葉、2人の五つ子に対する気持ちや感謝が対比されながら進んでいく部分です。

四葉の姉妹に対する想い、風太郎の五つ子に対する気持ちが重なって、スピーチと五つ子ゲームの場面は、これまでの『五等分の花嫁』をまとめた内容になっています。

少し涙ぐんでいたのは黙っておくとして……最終回に相応しい内容でした。

「京都の少女」を話さない理由

結局、作中において四葉は風太郎に「京都の少女」であることを明言しませんでした。

しかし披露宴の後、風太郎に「もっと話したいことがある」と発言していることから、後々に語られていくことが明らかになっています。

最終回ですべての事実が明らかにされると考えていましたが、最終回でも秘密が明らかにされなかったということに。しかし、風太郎と四葉を結びつけるきっかけにしかすぎないため、事実を明るみに出すこともないでしょう。

四葉の生き方を変えたのは風太郎であり、風太郎を変えたのも四葉です。この事実がなければ、2人が出会うこともなければ結婚すら起こりえなかったのかもしれません。

語られずとも、確かに重要なきっかけとなっているのは確かです。それ以上に「鐘キス」の詳細が明らかにされているため、その部分だけで十分でしょう。

京都での2人の出会いがなければ、結果は一花に転んでいたかもしれませんし、犬猿の仲である五月と口論が絶えない日々が展開されたのかもしれません。

二乃と三玖と結ばれた可能性もあったでしょうし、やはり京都での出会いは2人にとって大きなできごとだったのは間違いないところ。

なにより、京都で出会っていたからこそ、風太郎は四葉を最初に見分けられるようになったはずです。短くも長い時間を京都で過ごし、互いに目標を持ちあった人生のターニングポイントとなったできごとですから、風太郎が忘れなかったのも頷けます。

そして風太郎にとって、京都の少女が誰であろうと関係なかったでしょう。

クリスマスの日に零奈に扮していた五月から受け取ったお守りを失くしており、以降からは京都の少女を追いかけていません。

一方で四葉もまた、風太郎にその事実を打ち明けることをしないと決めていました。

結局のところ、京都での事実は2人にとってはきっかけにしかすぎません。

しかし長い歳月を経て再会し、同じような気持ちを持ちながら人生を変えた後、結ばれることになった風太郎と四葉。

そう考えると、ロマンチックで素敵な2人を想わずにはいられません。

明かされた後に風太郎は驚きを隠しきれないでしょうが、その事実を知ったところで関係性が変わることもないでしょう。

やはり京都での出会いは、2人にとってきっかけとなります。

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まとめ

五等分の花嫁 第122より引用

ついに連載が終わってしまった『五等分の花嫁』。2020年10月からアニメ第2期が放送されると予告され、さらにはフルカラー版が始まるという告知もされました。

まだまだ『五等分の花嫁』の展開は終わらないと見ることができますが、それでも物語が終了したことは事実。やはりロスに陥ってしまうことは避けられません。

もしかすると、アニメ第2期円盤の特典には新婚旅行や四葉の大学入試に向けた勉強会など、風太郎と四葉の描ける部分が特典として付属するかもしれませんね。

とはいえ、ラブコメながら「花嫁は誰のか……」というミステリー要素を含み、それでいて五つ子たち全員が可愛くて夢中になって追いかけていった『五等分の花嫁』。

最後まで論争が繰り広げられた作品ですが、途中からではあるものの、完結まで見届けることができて感無量です。

春場ねぎ氏の次回作がどうなるのかにも注目しながら、今一度、『五等分の花嫁』全話を振り返りながら過ごしていきたいと思います。

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