【五等分の花嫁】キャンプファイヤーの伝説から「四葉=花嫁」が最有力にならない理由

「誰が花嫁なのか」という謎は、『五等分の花嫁』における最大の考察ポイントで、最新話が発表されるたびに熱い議論が交わされています。

そのなかで「最有力候補は四葉」との見方が強まっており、多くのファンやマニアが同調しては、四葉に対する人気もうなぎのぼりとなりました。

しかしあえてと言いますか、『五等分の花嫁』にふれ始めてからずっと、四葉が花嫁の最有力候補とは思っていません。

三玖推しということもあって応援したくなりますが、それでも誰が花嫁なのかを考えるときはフラットに見るよう心がけており、これからもそのつもりでいたいと考えています。

そこで今回は、四葉=花嫁という説にメスを入れるため、最有力候補にはなりえない理由ともう一人の有力候補について取り上げていきます。

四葉=花嫁の強い根拠は「キャンプファイヤーの伝説」

一花でもなく二乃でもなく、三玖でもなければ五月でもない……。

『五等分の花嫁』において花嫁の最有力候補が「四葉」と、様々な考察で言われていますが、まずはこの根拠についてまとめていくことにしましょう。

他にも様々な要因がありますが、一番強い根拠として挙げられているのが「キャンプファイヤーの伝説」の一件で、大きく2つの描写が取り上げられています。

風太郎とダンスを踊っていた?

キャンプファイヤーの直前、風太郎は風邪を悪化させてしまい部屋で寝込むことになりますが、五つ子たちは倒れた彼の側に寄り添うという行動を取ります。

しかし全員が風太郎のいる部屋に忍び込むまで、四葉だけが空白の時間を持っているとされており、その間に風太郎とダンスを踊っていたのではないかという考察がされました。

分かりやすいところからふれていくと、一花と三玖はキャンプファイヤーの前で話し合っている様子が描かれており、アリバイがあります。

五月については、風太郎の荷物をまとめていた四葉と話してから風太郎と会っていないことが、セリフの内容から窺えるでしょう。

可能性があるのは二乃と四葉の2人ですが、二乃はキンタローを待っていた様子が描かれており、「7つのさよなら」でもすっぽかされたという発言を残しており、誰ともダンスを踊っていないことが分かります。

対して四葉には荷物をまとめる様子から風太郎に会うと宣言しており、それからの様子がハッキリと分かる内容がいまだ描かれていません。

この空白の時間に、四葉が意識朦朧としている風太郎とダンスを踊っていたのではないかという予想がされており、キャンプファイヤーの伝説を遂行したと考察されています。

薬指担当だった四葉

五等分の花嫁(4巻):5Pより引用

四葉が花嫁と考察されているもう1つの根拠として、寝込んでいる風太郎の左指を五つ子それぞれが握っていたという描写にあります。

・一花=親指
・二乃=人差し指
・三玖=中指
・四葉=薬指
・五月=小指

この描写を確認すると同時に、林間学校初日に彼らが遊んでいた「五つ子ゲーム」を思い出してほしいのですが、それぞれの指と姉妹の出生順がリンクしています。

注目してほしいのは「左手の薬指」が何を意味するのかという点で、『五等分の花嫁』という題材の性質上、誰もが「結婚指輪」をはめる指だと連想するでしょう。

指輪は位置によって意味合いが大きく変わってくるものの、結婚や恋に関連する部位は左手薬指が一般的なイメージが強く、四葉=花嫁の考察が強まる根拠となっています。

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そもそもキャンプファイヤー伝説とは?

五等分の花嫁(3巻):153Pより引用

四葉推しのファンからすれば大歓喜となる考察ですが、私の視点からすれば、薬指の件はこじつけ感が強いという印象になります。

行動にも明確な部分がなく、こればっかりは考察であるゆえに予想にすぎず、今後の展開で明らかにされるでしょう。

そこで、判明している事実や明記されている部分から、「本当に四葉が最有力なのか」を見ていくことにします。

この記事では林間学校編を焦点に当てていますので、まずは彼らが通う学校の伝説の1つ「キャンプファイヤーの伝説」の詳細を見ていくことにしましょう。

“四葉が語る”キャンプファイヤーの伝説

そもそも「キャンプファイヤーの伝説」とは、林間学校に出発する前のシーンで四葉の口から語られているため、引用して紹介しておきます。

最終日に行われるキャンプファイヤーのダンス。
そのフィナーレの瞬間に踊っていたペアは、生涯を添い遂げる縁で結ばれるというのです。

―『五等分の花嫁』第3巻 P153より

この都市伝説の力は本物なのか、第32話「結びの伝説 2000日目」において、前田夫妻の会話から「キャンプファイヤーの伝説」で結ばれたことが明記されています。

続けて前田は「上杉たちもあの時…」と発言されており、五つ子の誰かとダンスを踊っていたことを匂わせる発言を残していました。

しかしこの点は憶測にしかすぎず、明確でない部分から考察を展開していくのは今回において相応しくないため、ふれずに次のトピックへと進めていきます。

“もう1つの”キャンプファイヤーの伝説

五等分の花嫁(4巻):181Pより引用

林間学校編の前後では、伝説の内容が変わっていることに気づいているでしょうか?

雪で足止めをくらった彼らが民宿で1泊することになりますが、四葉が「伝説の詳細が分かった」と発言しており、その内容とは以下の内容なのかもしれません。

結びの伝説。
キャンプファイヤーの結びの瞬間、手を結んだ二人は、生涯を添い遂げる縁で結ばれるという。

―『五等分の花嫁』第4巻 P181より

四葉が最初に入手した伝説は「ダンスを踊る」が条件でしたが、上杉夫妻のどちらか(内容的に風太郎か?)が思い返していた条件は「手を結ぶこと」になります。

どちらの伝説が正しいのか、また両方とも正しい可能性もありますが、前田夫妻の例にしてみると、どちらも条件を満たしていることが分かるでしょう。

後者を真とするならば、五つ子全員が条件を達成していることになりますので、残念ながら四葉が飛びぬけて花嫁に近い存在にはなりえません。

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キャンプファイヤーの伝説から四葉=花嫁を断言できない理由

五等分の花嫁(4巻):182~183Pより引用

「キャンプファイヤーの伝説」で前田夫妻が結ばれた事実があるにせよ、どちらが真なのかが曖昧であるため、全員に可能性が残されています。

それでも四葉=花嫁説の強さを否定するまでには至っていませんので、ここからは四葉の花嫁有力説を疑問に思った理由を2つ挙げていきましょう。

四葉は伝説を遂行できていない

伝説の真が定かでないため、2つの内容を追っていくことにします。

まず、ことの発端となった「四葉から説明された伝説」は、四葉が風太郎とダンスを踊っていたという事実があってこそ、花嫁の最有力候補となります。

多くの考察では密かに踊っていたのではないかという予想が立っていますが、仮にそうであったとしても、四葉は伝説の内容を遂行できていません。

四葉から説明された伝説の内容は、「フィナーレの瞬間に踊っていたペアは、生涯を添い遂げる縁で結ばれる」というもの。

キャンプファイヤーのフィナーレは第32話「結びの伝説 2000日目」の部分で描かれており、その瞬間は五つ子全員が風太郎の指を握っていたため、明らかに条件を満たしていないのです。

四葉と風太郎がダンスを踊っていたとされる瞬間は、遅くてもキャンプファイヤーの中盤あたりで、五月が部屋に侵入している場面から窺うことができるでしょう。

「フィナーレの瞬間」に踊れていなかった四葉ですが、後者の伝説であれば条件を達成できていますので、この時点では五つ子全員と対等な立ち位置にあると見るのが正しいと考えています。

第32話「結びの伝説 2000日目」のキャッチ

週刊少年マガジン『五等分の花嫁』 第32話「結びの伝説 2000日目」4Pより引用

単行本で『五等分の花嫁』を追っている人からすれば、いまいちピンとこないかもしれませんが、週刊少年マガジンに掲載されているページの最初と最後には、キャッチが挿入されています。

講談社のアプリ「マガポケ」にもキャッチが載っている原稿が掲載されており、単行本にはない隠された文言があることをお伝えしておきましょう。

林間学校から約5年、二人を結んだキャンプファイヤーの伝説。
あの日結ばれたのは、手と運命の赤い糸―。

―『五等分の花嫁』第32話「結びの伝説 2000日目」P4より

ここから分かる事実は、風太郎と花嫁は「キャンプファイヤーの伝説」によって結ばれたことで、さらにもう一つが「赤い糸」というキーワード。

「薬指=結婚指輪=四葉」という連想は四葉=花嫁説の根拠として薄いのではないかと述べましたが、これに対抗する考察として挙げたいのが「赤い糸」なのです。

考察の内容は後述するとして、キャッチとして明記された状態で雑誌に掲載されていますから、「赤い糸」は充分に花嫁を決定づける根拠と言えるでしょう。

そしてこの内容が、四葉=花嫁説を強く否定する根拠ともなっています。

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林間学校編における花嫁最有力候補は五月!

五等分の花嫁(4巻):164Pより引用

四葉の花嫁の可能性を否定しただけでは味気ないため、「キャンプファイヤーの伝説」から見えてきた花嫁候補についてまとめていきましょう。

結論から述べてしまっていますが、見出しにもあるように「五月」が修学旅行編で一番の有力候補と見ることができます。

なぜ五月が一番花嫁に近い存在と見ることができるのか、その理由を下記にまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。

“フィナーレの瞬間”に手をつないでいたのは五月

前述したように、フィナーレの瞬間に四葉は手を繋いでいなかったことから、一気に花嫁候補として見ることができなくなりました。

なぜ五月が浮上したのかといえば、キャンプファイヤーのフィナーレが迫るなか、風太郎に一番近い距離にいたのが五月であり、カウントダウンの瞬間に手を握っているから。

2つ目の伝説を前提に考えている理由は、結婚式において風太郎(?)が思い返している様子があり、「フィナーレの瞬間に手をつないでいたから結婚できたと考えているのだろう」と予想することができます。

また、そのあとの場面では五つ子全員がそれぞれの指を握っているものの、「瞬間」という条件を五月以外の姉妹が達成できているのかが微妙なところ。

そのため、五月こそが「フィナーレの瞬間」に手をつないでおり、四葉が達成できなかった条件をクリアしている唯一の人物であると事実から見えてきます。

赤い糸が結ばれるのは“小指”

もう1つの根拠として述べたいのが、「赤い糸」について。

「運命の赤い糸」という言葉があるように、風太郎と花嫁はキャンプファイヤーの伝説によって赤い糸に結ばれたため、結婚を果たしたのだとキャッチに明記されています。

この「赤い糸」は男女の仲を結びつけるもので、決して切れることがない糸や見えない糸などと言われており、一般的なイメージでは「小指」に結ばれているもの。

そして風太郎が寝込んでいるとき、彼の小指を握っていたのは「五月」ですから、キャッチの文言どおりに見れば、その瞬間に2人は運命の赤い糸で結ばれたことになります。

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まとめ

五等分の花嫁(4巻):70Pより引用

「キャンプファイヤーの伝説」に焦点を当てた考察となっていますが、林間学校編のラストである第32話「結びの伝説 2000日目」を見ても、花嫁の正体にかなり迫れる部分ではないかと思います。

個人的には「五月」という答えにたどり着きましたが、いかがでしょうか?

『五等分の花嫁』は担当編集者が語るように、「毎話がベスト回」となっているため、ネット上でも五つ子たちの評価がコロコロと変わっています。

私自身も新事実が発覚するたびに考えが変わっているため、この考察も将来的に間違いだったのだと気づかされるかもしれません。

あくまで考察は作品を楽しむためのものであり、盛り上げるためのものだと考えていますので、1つの参考ていどにとどめてもらえれば幸いです。

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