【五等分の花嫁】五月が抱える秘密とは?姉妹にも隠している理由を考察してみた

作中でたびたび語られている「五月の秘密」について考察していきます。

第90話が終わって五月の出番が増えるのではないかと予想されているなか、誰もが「五月の秘密」について注目しているかもしれません。

風太郎に打ち明けようとした「秘密」の内容は大方予想できるものですが、それ以上のニュアンスや、もっと重大なことを隠し持っている可能性があります。

いったい五月はなにを隠しているのか、その内容を考えていきましょう。

家族旅行で匂わせた五月の秘密

五等分の花嫁 第8巻 175Pより引用

高校2年が終わった春休み、上杉家と中野家が同じ場所で鉢合わせます。

一花・二乃・三玖の3人が風太郎へのアプローチを仕掛けており、そのなかで二乃は恋のライバルが増えていくことを実感することに。

そして二乃は五月に対して、隠していることがないか問いただしますが、五月は「あったとしても言えないから隠し事」と説明するのでした。

納得する二乃でしたが、このときの五月の秘密とはなにを指すのか?

まずは家族旅行で語られた「五月の秘密」について、考えられる可能性を考察していくことにします。

三玖が風太郎に好意を寄せていること

家族旅行では五月の素顔が一部判明し、それは周りの恋愛に関して鈍感であること。

三玖から風太郎が好きだという事実を告白すると、五月は初めて知った反応を見せており、他の姉妹ですら周知の事実を知らない彼女は鈍いと言わざるをえません。

また、全国模試後のやり取りや修学旅行の班決めについても、一花と二乃が風太郎に好意を寄せていることを初めて事実と認識しています。

姉妹であろうとも他の人の恋愛を邪魔するような発言は慎むべきだと考え、五月は脱衣所で知った「三玖は風太郎が好き」という事実を伏せたのでしょう。

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風太郎とのやり取り

五つ子のなかでもストレートな物言いが特徴的な二乃ですから、風太郎に関連した話題を出せば、さらに二乃の行動がエスカレートするのではないかと考えたのかもしれません。

風太郎の家を知っている、家出したときに風太郎を頼っていた、といったように、これまでの五月と風太郎の関係は、他の姉妹と比べても親密なものです。

姉妹関係においても二乃と五月は、とりわけ仲を深めていることが数々のシーンからも分かりますので、気を遣っての発言だと考えることができるでしょう。

風太郎と四葉の関係

たとえ仲が良い友人であっても明かせない秘密はつきもので、二乃にすら明かせない秘密となれば、それは四葉と風太郎の関係が浮かび上がります。

五月が零奈として現れ、それは四葉のお願いだったことが判明していますが、この2人の間にある秘密を二乃に明かせないのは当然でしょう。

四葉が抱えている風太郎への想いを感じ取りながらも、自分が選択した行動が正しいのかが分からないため、誰にも言えずもどかしい状態になっているのかもしれません。

複雑な心境になりながらも、四葉と共有している秘密は誰にも言えないのは変わりありませんので、少し戸惑ったような表情になっているのだと見ることができます。

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アパートで打ち明けようとした五月の秘密

五等分の花嫁 第9巻 187Pより引用

全国模試を無事に終えた風太郎は家庭教師の仕事を再び依頼されることになりますが、そこで五月は不審な行動に感づいて、互いの秘密を1つ共有しようと提案。

そこで風太郎は「モテ期がきた」ことを明かしますが、五月は「こうでもしないと言えません……」と、ずっとモヤモヤしていた気持を抱えていたと窺えます。

この場面における「五月の秘密」は大方想像できるものではありますが、これまでの『五等分の花嫁』を振り返る意味合いも込めてまとめていきましょう。

零奈=五月であること

「もう1つの顔がある」という発言のあと、タイミングよく四葉が家から出てきたことによって、結局五月は秘密を明かすことなく去っていくことに。

風太郎は有名レビューワー「MAY」のことだと察知しますが、直後のシーンでレビューワーとしての姿ではなく、自身が零奈として接触していた事実だと推測できます。

そして修学旅行を終えたときには、四葉が京都で出会った少女だと判明しており、また「五月=零奈=京都の少女」ではない事実も伝えようとしたのかもしれません。

五月は結局、真実を明かせないまま修学旅行に行きますが、いつの日か四葉の意志に関係なく、風太郎にことの真相を打ち明ける日がくる可能性があります。

「京都のこと」とはなにか?

慌てた様子で五月は荷物を引き取りますが、とても深刻な表情で悩んでいました。

第90話までの流れを見れば、四葉と風太郎が6年前の京都で既に会っており、自分は四葉に頼まれて零奈=京都の少女として接触している事実を、打ち明けられずモヤモヤしているのだと考えられます。

ただここで、五月のセリフに注目してみましょう。

やっぱり…言えない…
京都のことも全て…
こんなこと…何て説明したら…

五等分の花嫁 第9巻 187Pより

四葉と風太郎の関係については間違いないとして、気になるのは「京都のことも全て」という言葉。

真っ直ぐに考えるならば、「もう一つの顔」「京都のこと」は四葉と五月の間にある秘密を指していますが、別の可能性を感じさせる内容にもなっています。

風太郎と五つ子が京都で出会っていた部分は描かれている内容が少なく、これまでに四葉と風太郎が京都中を歩き回ったこと、一花と風太郎がトランプで遊んでいたこと、二乃が風太郎の存在を知ったことの3つが明らかに。

一方で三玖と五月に関しては、幼少期における風太郎とのできごとが描かれていないため、もしかすると2人にも重要なエピソードが隠されているのかもしれません。

深読みしすぎている部分も否めませんが、幼いころに五月と風太郎は何かしらの形で出会っている可能性があるため、2人の間にある物語には注目したいところです。

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修学旅行で指摘された五月の秘密

五等分の花嫁 第10巻 103Pより引用

修学旅行では四葉以外の姉妹が風太郎と一緒に行動しようと目論んでおり、四葉も五月が積極的だったことに驚きを隠しきれませんでした。

そして清水寺では、五月らしくない行動で風太郎にアプローチを仕掛けており、さすがに四葉も違和感を覚えて「何か私に隠している?」と言います。

顔を赤らめて驚いている表情が描かれている五月ですが、このときの五月はどのような後ろめたさがあったのか、考えられる内容を考察してみました。

四葉を思い出させようとしたこと

四葉と五月が秘密を共有していた事実は、『五等分の花嫁』を読んでいる人からすれば周知の事実です。

まっとうに考えれば修学旅行での五月の行動は、風太郎に京都のできごとを思い出してもらい、四葉との関係を知って欲しいがためのものなのかもしれません。

しかし四葉は風太郎への想いを断ち切ろうとしていたため、五月の行動は彼女にとってありがた迷惑と言えるものでしょう。

そんな四葉の想いとは関係なく、五月なりに四葉のことを考えて行動していたのですから、勘づかれて戸惑ってしまったと考えることができます。

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密かに五月も想いを寄せている?

五月には不器用なイメージがつきまとっていますが、彼女なりに風太郎が四葉のことを思い出してくれるよう行動しているのが印象的であるばかり。

しかし零奈として風太郎と接するうちに、徐々に気になる存在へと昇華していった可能性が考えられます。

まず、初めて零奈として現れた日に風太郎と2人でボートに乗ると、そこで五つ子に対する印象を打ち明けられ、思わず赤面した表情が描かれていました。

さらには前日、風太郎と夜に散歩をしている際に「満月が綺麗」と発言。

風太郎には「勉強をした方がいい」と言われており、このやり取りの意味が分からなかった人が少なくないかもしれません。

実は「月が綺麗ですね」という表現には裏で告白の意味が込められており、夏目漱石が英語教師だったころのエピソードが由来となっています。

「I love you=我、君ヲ愛ス」と訳した学生に対して、夏目漱石は「日本人はそんなことを言わない。『月が綺麗ですね』とでも訳しなさい」と言ったのだとか……。

すなわち、五月は無意識のうちに風太郎に告白していたということになります。

他にも家族旅行でのエピソードなど、風太郎と密に接している様子が『五等分の花嫁』の随所で描かれているため、近くにいることで惹かれてしまったのも無理はないでしょう。

家族旅行最終日でキスをしたこと

家族旅行で描かれた伝説「誓いの鐘」では、誰が風太郎とキスをしたのかが不透明なところですが、簡単な考察で五月ではないかと考えています。

四葉のことを知っている五月が問い詰められ、赤面した状況を考えると、彼女の想い知りながらも後ろめたく行動していたのは、誓いの鐘でのキスが該当するでしょう。

五月が風太郎に好意を寄せている事実が前提になりますが、それでも姉妹の輪から抜けてキスを迫った行動も謎ではありますが、これも可能性として考えられるはず。

これからの展開で「誓いの鐘」でのキスの相手が明るみになってくることを期待しながら、同時に五月の言動にも注意を払っていきたいばかりです。

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まとめ

五等分の花嫁 第10巻 44Pより引用

「五月の秘密」については前後の文脈から推測できますが、単純な流れではなく、もっと深い意味が込められている可能性があります。

なにより五月の風太郎への好意が明確に描かれておらず、言ってみれば友達以上恋人未満のような関係で、他の姉妹とは扱いが違う点が気になるばかり。

もちろん真面目な性格である五月を考えれば、恋人未満の関係に落ち着くことに理解できますが、『五等分の花嫁』の物語の性質上、気になる存在へとさせています。

第91話からは風太郎と五つ子たちが夏休みを楽しむ物語となりそうですが、果たして五月はどのような行動を示すのでしょうか?

花嫁として有力視されているだけに、要注目となります。

コメント

  1. 五つ葉のクローバー より:

    一部思ったことがありますのでコメントします。長文になりますことをお許しください。

    77話の「やっぱり言えない・・京都のことも全て・・こんなこと何て説明したら・・」という言葉は私も引っ掛かりました。一花だけが入れ替わっていたのならそんなことは言わない・・ほかにも入れ替わりがあり、それは五月だったと思います。

    これを考える上で一番のポイントとなるのは33~34話での五月の言動と行動・・いきなり入院している病室までやって来て「教えてください あなたが勉強するその理由を」と聞くのはかなり違和感がある行動です。それも意を決したような表情ですから早く確認したい意思が感じられます。

    勉強する理由を聞く背景は何かと考えると・・四葉もある男の子との出会いをきっかけに勉強を頑張っていたことを知っているからこその質問に見えます。

    続く「あなたは私たちに必要です」は「その子との出会いがあなたを変えたんですね」の後に言っています。先の林間学校で姉妹への愛を感じ信頼に至った風太郎の「出会いの子」が姉の中におり、自分たち姉妹にも関連があると確信したからこその返答とも見えます。

    この流れや言葉のやりとりを見る限り、“目の前にいる風太郎は昔四葉が京都で出会った人”ではないかと確認したくて話に来た・・そして確信できた!とすれば一連の行動にも納得がいきます。

    ではいつから風太郎が昔、四葉が出会った人ではないかと思ったのか・・34話までの描かれている範囲で五月がこの関連で得た情報は2話の写真と34話の病室での会話のみ・・林間学校の肝試しでは五月のみ金髪姿になった風太郎を見ていません。病室の会話ではやんちゃだったことは分かっても金髪だったとはわからないし、そもそも“目の前にいる風太郎は昔四葉が京都で出会った人”ではないかと確認に来たのならタイミング的に遅い。

    となると判断材料は2話の写真のみ・・ただ昔の風太郎は金髪で今とは全然違います。実際、写真を見て二乃は風太郎とわからずじまい・・昔会っていた一花は金髪姿の今の風太郎を見て思い出しました。

    そのような中、五月が写真を見て四葉と一緒に写っているのが風太郎ではと思う条件は・・四葉から「京都で出会った子が金髪だった」と聞いていたとしてもその金髪の子=風太郎と結び付けることは極めて困難。「なんで四葉と金髪の子が一緒の写真を上杉くんが持っているのか?」というのが普通の感想でしょう。四葉もこの写真を持っていて五月に見せ話をしていたということも考えられますが、それでも感想は同じでしょう。

    となると考えられるのは昔出会っていたことにより写真の子に見覚えがあり、上杉風太郎という名前にも聞き憶えがあること・・
    2話では家に上がって見た父の雰囲気、妹の存在という追加情報もありました・・・これらを総合したなら写真に写る金髪の子=風太郎ではと思うのは可能・・結果、昔京都で五月も出会っていたと考えるのが一番妥当な推測ではと思いました。

    90話等で四葉の頼みをあっさり了解したのも、病室の会話等で風太郎は四葉が昔出会った子であるとすでに確信していたからこその返事だと思っています。

    ではいつ会ったのか・・・33話で風太郎に「バイバイ」と言っているのは五月だと思っています。理由は当話で風太郎が見間違えたこともありますが、バイバイの場面は一花と風太郎がこっそり会っていたのにショックを受けた後だと思います。そんな心情のなか、後ろで手を組むような可愛らしいポーズで「バイバイ」するとは思えないからです。
    ちなみに隣に立つのは・・マルオではなく先生・・江端先生では!?と思っています。

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