長い物語が展開され、誰が花嫁なのか分からない状況が続いた『五等分の花嫁』。
第119話ではようやく風太郎と四葉は2人きりになり、デートを楽しむ様子が描かれています。そして2人の様子を見守る姉妹の姿もありました。
同時に最終話が見えてきた第119話でもあります。今回は第119話の感想、最終回がどのような展開になるのかを考えていくことにいましょう。
第119話の感想
五等分の花嫁 第119話より引用
『五等分の花嫁』第119話では、風太郎と四葉がデートに出かける様子が描かれました。
前回までは四葉の迷いと決断、姉妹が気持ちに一区切りを着ける様子を展開。五月による略奪愛が描かれるのかと思いきや、彼女もまた風太郎への気持ちを整理させました。
さて、作中では2度目となる風太郎と四葉のデート。1度目は四葉の思うように行動していましたが、今回のデートでは風太郎がエスコートしていくという流れに。
ファミレスや図書館など、貧乏学生である風太郎らしい過ごし方が垣間見えます。
四葉もマルオに引き取られる前こそ同等の暮らしでしたが、今ではお嬢様と呼ぶに相応しい生活を送っています。彼らの跡をつけている姉妹たち、こと二乃に限っては、すっかり優雅な生活が板についてしまっていることが窺えるばかり。
クーポンを使って安く済ませようとするところは、女子にとっては賛否両論でしょう。しかし風太郎の家庭事情を鑑みれば、それも仕方ないと感じるかもしれません。
ただ、あらかじめ用意していたメモを確認しながらデートをしていく姿には、頼りないと思うところが否めません。初めてのデートに緊張する風太郎の心情も分かりますが、やはりシャキッとしてほしいところでしょうか。
しかし四葉に関しては、特に気にしている様子がありません。風太郎と一緒に過ごせる時間が楽しいためで、やはり2人は想い合っていることが分かります。
デート終盤、2人は四葉のお気に入りスポットである公園にやってくることに。そこで風太郎はブランコからジャンプをして、四葉よりも遠くに飛べたら聞いて欲しいことがあると言います。
しかしブランコの老朽化もあって、風太郎は勢いをつけすぎて飛んでしまい、地面に落下してしまうことに。
そこからみっともない姿を晒したと焦るのではなく、風太郎は思いの丈を四葉にぶつけました。
正しい道も間違った道も一緒に歩いて行こう
だからお前がよければ…俺と…俺は…
好きです
結婚してください引用:『五等分の花嫁』第119話より
告白を通り越してプロポーズをした風太郎。そして段階を踏み外した彼に対して、若干引いてしまったと、率直な感想を述べる四葉。
続いて四葉からも、デート中に話していた将来の夢について口を開くのでした。
皆が憧れてたベタなやつ…
お嫁さんです引用:『五等分の花嫁』第119話より
風太郎の勢い余った告白に対して、120点をあげたくなるような返答。
かくして、2人は正式に恋人同士となりました。これから風太郎と四葉がどのように過ごしていくのかが気になるばかり。そしてもちろん、他の姉妹たちとの日々も気になるところです。
長かった花嫁論争も、これにて決着が着けられました。あとは風太郎と四葉の結婚式が描かれるのか……残りわずかな話数での展開が楽しみで仕方ありません。
最終回はどんな展開になる?
五等分の花嫁 第119話より引用
かねてより、『五等分の花嫁』最終回はどんな展開が描かれるのかを考えていました。
結論としてはベタになりますが、おそらくは最後の「五つ子ゲーム」が開催されると予想できます。
これまで風太郎は、五つ子を身につけているアクセサリーなどで見分けていると明かしています。四葉の場合は、悪目立ちしているリボンでした。
しかし家族旅行での「五月の森」では、最後まで誰も見抜けていません。三玖を見抜けたものの、根拠がない看破だったことから、当時はまだまだ先が長いと感じていました。
また結婚式当日、姉妹たちは式場にはいない様子が描かれています。そして式場には、多めにドレスが発注されているという事実もありますので、これは五つ子たちが着用するものでしょう。
見た目のデザインは少し異なっているでしょうが、それでも顔がまったく同じであることから、ドレス姿になった五つ子たちを見分けるのは、一般人からすれば不可能です。
ただ五月や彼女らの祖父が言っていたように、「愛さえあれば」彼女たちを見抜くことができます。
風太郎は四葉と一緒の時間を過ごしているでしょうし、他の姉妹たちに関しても、そこから一緒の時間を過ごしていることでしょう。
ならば当然、愛している四葉を看破していることは容易いはず。たとえ五つ子全員を見分けられなくとも、四葉だけは必ず見つけることができるでしょう。
結婚式という晴れ舞台において、風太郎は最後に試されます。
もし四葉を見つけられなかったら……なんて恐ろしい展開は想像せず、どのようにして四葉を見つけ出すのか……どんなセリフが最後に用意されているのかが楽しみです。
「鐘キス」は四葉で確定!
五等分の花嫁 第68話より引用
『五等分の花嫁』最大の謎といえば、家族旅行(コミックス第8巻)の最後に描かれていた「誓いの鐘」でキスをした相手。
物語の流れからすれば、相手は十中八九どころか、ほぼ間違いなく四葉です。
「鐘キス」直前のシーンでは、結婚式を取り行なっている風太郎と四葉から離れ、姉妹たちが話し合っている様子が描かれています。そこで話されていた内容が、以下の通りとなっていました。
でもこっそり聞いたんだけど
5年前のあの日 二人はすでに――引用:『五等分の花嫁』第68話より
誰の口から話されているのかが分かりませんが、四葉から誰かに伝えられているのでしょう。風太郎がその事実を知っているのかは、まったくもって定かではありません。
残り数話の展開おいて、今さら「鐘キス」の事実を読者に説明するのも野暮ったいこと。振り返れば分かる部分ですので、単行本を振り返る楽しみができます。
6年前の出会いは打ち明けられるのか?
五等分の花嫁 第90話より引用
一向に気になっているトピックスと言えば、風太郎は四葉との関係をどこまで気づけているのかということ。
次回からどのような展開が描かれるのかが分かりませんが、結婚式の前に四葉の口から6年前のできごとが振り返られるのでしょうか。
あるいは、結婚式で行なわれるであろう「五つ子ゲーム」と合わせて、プロフィールムービーでひっそりと流される可能性もあります。次会でも同様の流れができそうですが、そこまで描く可能性は低いでしょう。
2人の馴れ初め……初めての出会いは小学生の修学旅行の時。
風太郎は仕事で忙しくしていそうな様子が、指輪を届けたらいはのセリフから窺うことができます。やるべきことはやっておいて、細かなところを四葉が担当していたとすれば、そういったサプライズも用意されているでしょうね。
また、風太郎は一度、五つ子たちに「会ったことがあるか?」を尋ねています。その時、誰も手を挙げていませんでしたから、風太郎は京都の少女のことや零奈のことを、頭の片隅に追いやっているかもしれません。
結婚式当日になって知らされる新事実……その時、風太郎がどういったリアクションを見せるのか……これは想像するだけでも面白そうです。
まとめ
五等分の花嫁 第119話より引用
ようやく『五等分の花嫁』も終わるのかという実感が沸いた第119話。
残りの話数でどういった内容が描かれるのかが楽しみで、やはり結婚式当日の様子は外せない部分でしょう。そしてどういった締め方になるのか、ここにも注目が集まります。
一花・二乃・三玖・四葉・五月たちの新しい姿を見られるのもわずかで、風太郎と四葉がどのように愛を育んでいくのかも、長く見届けることができません。
最終回を迎えたあと、『五等分の花嫁』ロスに陥ってしまうのは確実でしょうが……それでも、はやく最終話を見届けたいと思うばかりです。
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