『五等分の花嫁』第90話は切ない終わり方で、どうしても四葉は自分自身よりも姉妹たちの恋愛を応援する意思を貫き通す様子でした。
四葉の過去を描いた「私と姉妹」「私とある男子」がひと区切りついたところで、本当に四葉ルートの可能性がなくなってしまったのかを考えてみたいと思います。
別記事で四葉=花嫁の可能性を否定していましたが……五月の想いと同じく、ずっと風太郎を追いかけてきた彼女だからこそ、やはり結ばれて欲しいと感じるばかり。
これからの『五等分の花嫁』展開予想も含めていますので、毎週最新話を楽しみにしている人は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
風太郎との関係を諦めてしまった四葉
五等分の花嫁 第90話より引用
「私と姉妹」の部分で描かれていたのは、四葉が四葉になるまでの物語。
過去のできごとから現在の四葉になったしまった、という感想になりますが、彼女の決断はどうしても切なく感じるばかりで、寂しい気持ちが伝わってきます。
なぜ四葉は風太郎を諦めてしまうのか、まずは理由をまとめていきましょう。
また、別記事では「四葉が正体を明かさない理由」について考察しました。
「引き起こした過去」と「合わせる顔がない」の2つを考えてみましたが、多少ズレを感じる部分があるものの、大筋としては間違っていなかったと言えるでしょう。
合わせてチェックしてもらえると嬉しく思います。
どうして諦めてしまったのか?
自分が姉妹の手本となるべく行動していましたが、逆に足を引っ張ってしまう形となり、姉妹のことを優先する人間になってしまいます。
誰よりも風太郎のことを追いかけていたのは四葉本人ですが、「自分が特別になる」ということは、再び大切な姉妹に迷惑をかけてしまうということ。
それは四葉にとって起こしてはならないことで、風太郎への気持ちを押さえ込んでは、三玖が風太郎と結ばれるようにサポートすることを決意します。
風太郎が6年前の京都でのできごとを覚えており、それが彼の原動力になっている事実は、四葉にとってなによりも嬉しいはず。
転校先の学校で風太郎との再会や家庭教師としてやってきたこと、修学旅行前にはらいはから初恋の人と明かされるなど、いずれも喜ばしいに違いありません。
しかしそのなかで真実を打ち明けるというのは、自分が他の姉妹たちと比べて特別になってしまうことほかなりません。
四葉にとって、「自分が特別になる」のは避けなければならず、静かに自分の胸だけに想いを閉じようとしています。
四葉ルート復活の可能性はあるのか?
五等分の花嫁(第10巻):187Pより引用
五月にいくら説得されようとも、四葉は固い意思を持って、風太郎との関係を諦めようとしていることが分かります。
となれば、四葉は風太郎に告白をせず物語が終わってしまうため、第90話にして四葉ルートが完全になくなってしまいます。
本当に四葉はこのまま終わってしまうのか、それとも風太郎に想いを伝える日がやってくるのか……これからの展開を含めて、今後の四葉を考えていきましょう。
四葉が真実を明かす覚悟を決められるか
まずなによりも、四葉が風太郎に真実を明かすかどうかの覚悟を決めなければ、彼女の物語は停滞したままと言えます。
しかし相当な覚悟が窺えるため、やはり外的な要因が必要不可欠であり、そのきっかけになるのが五月なのではないでしょうか。
四葉と五月は密接な関係にあり、四葉と風太郎が6年前に出会っている事実を知っているはずですから、やはり五月の存在が欠かせません。
またもう一つの影響を与える存在として考えられるのが、一花もしくは二乃です。
一花は6年前に風太郎とトランプで遊んでおり、二乃もまた四葉との会話で風太郎の存在を知ったため、四葉に行動を促すきっかけを作るかもしれません。
一花は身勝手な行動で姉妹の関係をかき乱した経験があるため、四葉に想いを伝えることの大切さなど、長女らしく説得力のある言葉を送ることが考えられます。
それこそ一花自身も、自分の気持ちを押さえつけて風太郎と仲直りを果たしていますから、影響を与える人物の候補として考えられるでしょう。
そして二乃については、修学旅行での「姉妹の絆の大切さ」を語る様子や、塞ぎ込んだ三玖にエールを送る場面など、恋敵ながら応援している姿が描かれていました。
姉妹のなかで誰よりも姉妹を想っているのは二乃であるため、修学旅行のように四葉を叱咤激励することによって、大きく突き動かす存在となる可能性があります。
五つ子の“卒業”での関わり方
忘れてはならないのが、風太郎は家庭教師として「五つ子の夢を見つける」ことを宣言しており、勉強よりもこちらを優先して仕事をしていくはずです。
一花は女優、五月は教師の道をそれぞれ志していますが、第90話において、三玖は料理の道に進もうと考えていることが明らかにされました。
二乃もまたケーキ屋を出すことが夢だと判明しており、残る四葉だけが「将来の夢」についてなにも語られていません。
もちろん、自分が特別になってはいけないため、自分よりも他人を優先してきた四葉ですから、将来の夢について考えたことがなかったでしょう。
初めて全科目赤点回避を達成した日のように、風太郎が四葉の夢を見いだすきっかけを作っては、再び彼女を救う日がやってくるのかもしれません。
風太郎がどこまで気づいているのか
ここまでは『五等分の花嫁』のこれからの展開予想の意味合いが強いですが、そもそも風太郎はどこまで零奈の正体を看破できているのでしょうか?
すでに「五つ子の誰か」まで見えていましたが、それ以上は探るためのヒントが少ないためか、すっかりお手上げの状態になっていることが窺えます。
もし零奈=五月だと看破したとき、風太郎から理由を追求されることになってしまい、五月が真相を打ち明けるという展開が予想できますが、この先で零奈が出てくるのかどうかが不透明なところ。
そしてもう一つの可能性として挙げたいのが、「6年前の京都のお守り」。
零奈として現れた五月が落ち込んでいる風太郎に、「認められるようになったら開けて」と言って渡したものですが、そのお守りは川に流されてしまいました。
ファンの多くが書かれていた内容を気にしているかと思いますが、これを知っているのは四葉だけなのかもしれません。
そこには風太郎へのメッセージが書かれていたでしょうから、四葉の気持ちや本音が隠されているのではないでしょうか。
どうやってお守りに隠されたメッセージが明かされていくのかも気になりますが、これが四葉と風太郎を結ぶ大きな働きを見せるのではないかと考えています。
まとめ
五等分の花嫁 第90話より引用
毎話がベスト回と言って過言ではない『五等分の花嫁』ですが、第90話において、四葉が風太郎のことを諦めてしまった終わり方をしていました。
だからこそ、四葉の可能性が復活するルートを模索したところ、以上で落ち着くことに。
また第91話の内容次第では、四葉ルートの可能性が完全になくなることも考えられますし、急浮上する可能性だって大いにありえるでしょう。
本当に四葉はどうなってしまうのか……またこれからの展開が楽しみであるばかりで、風太郎がどのように行動するのかにも注目したいばかりです。
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