【五等分の花嫁】第110話感想・考察!風太郎のアドバイスで意思を固めた五月!

『五等分の花嫁』第110話では、五月に接触した実父・無堂との会話からスタート。今さら現れた彼は、五月に対してどのような言葉を発するのかが、今回の最大の注目ポイントと言えるでしょう。

そして無堂の言葉を受けた五月がどのような反応を示すのか、また風太郎はどのように行動していくのかも気になるところで、クライマックスを駆けている『五等分の花嫁』に一瞬たりとも見逃す余地がありません。

さっそく『五等分の花嫁』第110話の内容を振り返っていきましょう。五月の学園祭はどうなっていくのか、またその先にある展開を考察していきます。

第110話の感想

五等分の花嫁 第110より引用

まずは無堂関連からまとめていくことに。

前回の考察では、無堂を下衆な男として考察していました。しかし『五等分の花嫁』に登場するキャラクターをよく注目すると、嫌味ったらしい人物がおらず、もしかすると無堂も同様のパターンなのでないかという予想を立てていました。

結局は第110話において、まだまだ無堂の全貌は分からないと言えます。ただ零奈が五つ子を授かったと分かると、失踪したという事実がありますので、どちらにせよ印象的には悪いままに。

そんな無堂が学園祭で五月に接触したのは、自分の娘の将来を心配しての行動でした。おそらくは下田さんから情報を得ていたのかもしれませんが、零奈が教職の道に進んだことを後悔していたことを知る無堂は、五月に同様の道を諦めるよう言います。

また今さら現れた父親ながらも、五月の将来のために尽力するとも言います。顔も知らない父親ではありますが、自分が犯した罪の償いをする言動としては及第点でしょう。

しかし五月は、当然のように無堂を拒絶します。このタイミングになって現れたこと、そして誰よりも尊敬する母親をけなされたのですから、これも当然の言動になります。

ただ無堂とのやり取りは、五月にとって相当なダメージに。

零奈との思い出を振り返る五月ですが、母親から「私のようにはならないで」と言われたことを振り返っており、涙を浮かべながら一心不乱に勉強をします。

さらには自分の行為を無駄と自虐してしまうほどで、成績不振・実父の登場・母親の言葉など様々な要因が重なってしまい、五月は精神的に参っている状態にありました。

しかし風太郎は、自身の経験から教師になるものではないと言いだします。確かに彼の経験上、優秀な生徒ばかりに出会うことがなければ、言うことも聞いてくれなかったなど、散々な思い出のほうが多くあります。

そして自分の夢を追いかけるのは、たとえ逆風の状態にあったとしても、それでも突き進んでいくものであると語ります。それで諦めるのも然りで、全て自分の選択であり、誰に言われて諦めるものではないとも言いました。

憧れを追って、自分もその道に進むことは間違いではないと五月に言います。大きくは、無堂よりも五月の方が母親のことを知っているからだと説明し、五月もようやく決意を固めていきます。

ようやく自分の意志で教師になる夢を決意した五月。これで精神的な不安は払しょくできたと言えるでしょう。風太郎との二人三脚こそが、彼女の成績アップへの唯一の近道にもなるはずです。

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第110話における五月について

五等分の花嫁 第110より引用

ここまでの一花・二乃・三玖・四葉とは違って、五月編の構成は大きく異なるものとなりました。まだ彼女の物語が続くと見ていいのでしょうが、その前に第110話における五月についてまとめていくことにしましょう。

以前の考察では風太郎と五月は特別な関係にあることを言及しましたが、今回の内容でより色濃くなっていったと言えます。その辺りについても簡単に触れていくことに。

ただ大まかに見て、無堂絡みの一件で風太郎と五月の関係は、もしかすると一気に距離を縮めることになるかもしれません。その辺りについても、考えていくことにします。

教師になる夢を固めた五月

まず五月の大きな前進とは、自分の意志で教師になるという決意をしたこと。それまではフワフワとした理由で目指していましたが、なぜ目指すのかという点が明らかになったため、そう言えるはずです。

大きなきっかけになったのは、やはり風太郎でした。風太郎が自身の家庭教師の経験から、教師になってなるものではないと説明するも、自分の夢を追うか諦めるかは他人が決めることではないと言います。

さらには、母を目指して夢を追うことと、夢を目指して母を追うことの意味の違いにも言及しています。

この言葉を受けた五月は、なぜ教師になりたいとのかという理由をハッキリとさせます。五月にとって母親とは、自分の理想像であること。だから自分は教師になりたいのだと、その場で明確にさせることができました。

これで以前から抱えていた成績不振も払しょくできるのではないでしょうか。その辺りは物語が終わるころには明らかになるでしょうから、楽しみにしたいところではあります。

家庭教師と教え子のブレない関係

『五等分の花嫁』は家庭教師としてやってきた風太郎と、教え子である五つ子たちの物語です。五つ子たちはそれぞれ風太郎に魅力を感じていき、好意を寄せていきました。

一花・二乃・三玖については、家庭教師の関係を飛び越えて風太郎に接近していきます。そして四葉は、幼い頃の記憶がもとになって好意を寄せていくことに。

その中でブレずに進んでいったのが五月だけでした。彼女だけは家庭教師と教え子という関係がそのままで、第110話においても変わらずに勉強を教えてほしいと言います。

おおよそ1年半の歳月が経ちながら、ここまで関係性が変わらないというのは、もはや特別な関係と言い換えることができるでしょう。加えて、風太郎と五月は前に進む時に一緒に行動している様子が見られます。

例えば家族旅行の際、露天風呂で話していた内容であったり、自分の進路について考えたときにも、零奈の墓前で真剣に語り合っていたりする様子が描かれていました。

また、一花・二乃・三玖・四葉に関しては、どちらかと言えば受け身に接している風太郎の姿があります。しかし一方で、五月に関しては互いに刺激し合って高めていくような描写となっています。

このように風太郎と五月は、作用し合っている関係だと見ることができます。四葉のお願いとはいえ、零奈として落ち込む風太郎を勇気づけた時にしても、やはり五月でしたから、2人は支え合っている間柄にあることに。

この点からも五月が花嫁に近いのではと考えていましたが、その答えも間もなく見えてくることでしょう。

第111話では一緒に無堂のところへ行くでしょうから、2人がどのように向き合っていくのか、注目したい部分となります。

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五つ子と実父の関係は決着へ

五等分の花嫁 第110より引用

五月の前に現れた無堂ですが、実父であることを打ち明けるものの、拒絶された様子が描かれた第110話。次回は決着が着けられるでしょうから、このあたりの展開を予想・考察していくことにします。

そして第110話の大きな変化と言えば、これまで五つ子たちのキスが描かれていたのに対して、五月のキスが描かれていないというもの。これは「鐘キス」ですでに済ませているという見方もできますが、果たしてどうなのでしょうか?

五つ子と実父は対面するのか?

第110話のラストシーンでは、勉強を教えてもらう前に無堂との話を着けようとする五月の意思が見られました。そして同時に、一花・二乃・三玖・四葉も集まって、一緒に行動しようとする素振りも描かれています。

風太郎・五月が無堂に面と向かって話すシーンが大きな内容でしょうが、そこに一花たちも加わることが容易に想像されます。彼女たちの父親ですから、それぞれに言いたいことがあるでしょうから。

全員が揃って無堂を拒絶するとは思いますが、そこで四葉も同調して行動できるのかという疑問はあります。ただ風太郎とのキスを経て、前へと進みだした四葉であれば、以前までのお人好しな彼女はいないでしょうね。

また、そこには勇也とマルオの姿も描かれないといけないはず。役割としては、無堂への拒絶を終えた五つ子たちに代わって、彼女たちに一切近づかないなどの約束ごとを交わすといったところでしょうか。

父親たちの同窓会については、実父登場の伏線として働いていますから、無理して登場させることもないと思います。ただ五つ子たちの将来を考えてみれば、彼らの役割はまだあると言っていいはずです。

一方で気になるのは、風太郎の行動でしょうか。無堂とは顔を合わせている関係ではありますが、彼に対して強く出るとは思うものの、どういった内容で責めていくのかが分からないところ。

無堂を前にして、風太郎が発する言葉次第によって、そばにいる五月の心が大きく動かされるのではないかと想像していますが、その内容についてはあまり読めないというのが本音ではあります。

あるいは、風太郎は五月と無堂のやり取りを見届けるだけかもしれません。また、駆けつけた一花たちを止めるのも、風太郎なのでしょう。

「五つ子たちの母親」になることを目指していた五月ですから、そこで姉たちに代わって、力強く無堂と接していくと思われます。それこそ彼女が理想とする母親の代わりだと思いますから。

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五月はやはりキスをしない?

やはり第110話において外せないトピックが、五月が風太郎にキスをしなかったということ。物語の展開的にキスをする流れではないことは分かりますし、次回に持ち越しされているという可能性もあります。

しかし五月は、風太郎にキスをしないという可能性は、やはり高いままと言えるでしょう。なぜなら彼女は、すでに「誓いの鐘」で風太郎とキスをしてしまったから。

「鐘キス」の相手が五月であるという証拠は、まだ描かれていないでしょう。ただ林間学校編において、三玖の「公平にいこうぜ」という言葉があるように、五つ子たちには平等な機会が与えられていると推測できます。

最初のキスシーンである「誓いの鐘」では、誰が相手なのか分からない状態ではありました。ただ今回の学園祭編において、一花を皮切りに順序よくそれぞれのキスシーンが描かれていく構成になっています。

一花は家族旅行で風太郎にキスをしていないし、二乃・三玖・四葉もまた、その時にキスをしていなかったからこそ、学園祭で思い切って風太郎にキスをします。

しかし五月に関しては、「誓いの鐘」でキスをしていたからこそ、今回の学園祭編ではキスシーンが描かれないと考えることができます。これならば、五つ子たちに1回ずつのキスシーンが描かれることに。

しばらく謎のままだった「鐘キス」の相手が、ようやく判明するチャンスとなっているのが学園祭編。もしも五月までキスをしてしまうと、そこからさらにひと悶着が起こるという予想も立てられるでしょう。

風太郎の答えはどうなっているのか?

さて、学園祭編において忘れてはならないのが、風太郎が五つ子の誰かを選ぶという問題です。五つ子たちはこの問題にどぎまぎしており、各々が積極的になった結果、キスをするという行動に出ました。

初日の段階では、風太郎は「誰も選ばない」こと考えていましたが、最終日になってもこの答えが変わっているのか、そうでないのかが見えてきません。

一花・二乃・三玖にキスされたことで彼女たちへの意識が芽生えている可能性があります。キスをされただけで意識するような単純さや初心さを持っているでしょうから、まだ可能性は残されている3人です。

四葉に関しては、意識朦朧とするなかでのキスであったため、選ばれる可能性は皆無と言えるかもしれません。6年前に出会った事実を打ち明けない限りは、大逆転はあり得ない状況となりました。

五月については、第111話の内容次第になるでしょう。彼女とは家庭教師と教え子という絶対的な関係性がありますので、そこから恋愛感情へと昇華させていくためには、次回の内容が大きく左右するものと思われます。

また、風太郎の答えが変わっているのかどうかは、「学園祭初日は無事に終わりなんてしなかった」という部分も影響しているかもしれません。

ここまで五つ子たちの学園祭の様子が描かれており、初日部分は終わっています。その中で風太郎がなにをしていたのか見えていないのが現状に。

まだ学園祭初日における大きなできごとが描かれておらず、風太郎が左頬に負ったケガについても明らかにされていません。

1.学園祭初日、風太郎の身に大きなできごとが起こった
2.そこで左頬にケガを負ってしまう
3.2日目、二乃と一花にキスをされる
4.最終日、三玖と四葉にキスをされる

ここまでの流れを時系列にまとめると、以上のような内容になるでしょう。

左頬のケガの原因は一花ではないかと考えていましたが、それはそうだとしても、初日における大きなできごとにはつながらないでしょう。もっとほかの、別の要因があると考えることができます。

あるいは、初日の段階で風太郎と無堂が接触しており、その際に受けた傷なのではと想像できますが、初対面の2人が取っ組み合うような可能性は考えにくいでしょう。

なぜ無堂が一花のことを知り、五月を狙って接触したのかを考えると、事前に情報を入手していたという考えにたどり着きますが、そこで風太郎のことを知ったということも十分にあり得るかもしれません。

こちらの方こそ、初日における大きなできごとの可能性が高いですが、それでも無堂=五つ子の実父を知ったのは夜ですから、あまり高い可能性とは言えないでしょうね。

どうして風太郎は「学園祭初日は無事に終わりなんてしなかった」と振り返っていたのでしょうか?その謎もまた、「鐘キス」同様に気になるトピックではあります。

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まとめ

五等分の花嫁 第110より引用

『五等分の花嫁』第110話では、五月が前を向いて教職を目指す内容が描かれました。同時に実父との関係にも終止符を打とうとする姿勢も窺えるもので、次回も楽しみで仕方ありません。

なにより、五月が風太郎にキスをしなかったのも大きな内容です。物語の展開上、キスをする流れではありませんでしたから、当然といえば当然ではあります。ではその先、五月が風太郎にキスをするのかというのも気になるばかり。

毎話期待させる内容であり、それでいて楽しみを繋げていってくれる『五等分の花嫁』。間もなく風太郎と五つ子たちの物語も完結しようしているだけに、一方で寂しい気持ちにもなってしまいます。

果たして次回、五月と無堂はどのようにやり取りを繰り広げていくのか。また風太郎や一花たちの行動にも注目していきたいばかりです。

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