『五等分の花嫁』第107話「最後の祭りが四葉の場合①」が公開され、いよいよ花嫁の有力候補である四葉の物語が描かれています。
四葉には数多くの花嫁に関する考察がされており、ここまで『五等分の花嫁』を追いかけ続けてきた人にとって、楽しみであると同時に気になっていた部分でしょう。
果たして四葉は風太郎に対して、どのように接していくのでしょうか?
さっそく第107話の感想と、今後の予想をまとめていきます。また、ここまでに確定した事実もありますので、その点についてもふれていきます。
「役に立ちたい」という気持ちが強すぎた四葉
五等分の花嫁 第107話より引用
まずは第107話「最後の祭りが四葉の場合①」の大まかな感想から。
学園祭において、四葉はいつも通りに過ごしていたといえるでしょう。しかし人助けをしている点では従来通りで、問題なのは1日目と2日目とでは大きな違いがあること。
初日では一花の言葉もあって、抑えていた気持ちに乱れが見える内容でした。しかし2日目では、風太郎の決断を聞いたことにより、さらに抑えが効かなくなっている様子が目立つようになります。
もしも風太郎君が私を選んだら……そんな想像をしてしまっている以上、かつての四葉はいなくなっていると言えるかもしれません。
実際に2日目は、朝早くから登校してなにか手伝えることを探しており、心の迷いを紛らわせるように動いている様子が分かります。
そんな四葉のところに、竹林が現れるのでした。彼女となにを話したのかは分かりませんが、その後、ベッドの上に寝ている四葉のシーンが映し出されます。
そして2日目は病院のベッドで寝て過ごしていたことに……。これが四葉にとって大きなショックであることは間違いなく、次回の心理的な描写に注目したいところです。
第107話で確定した事実は?
五等分の花嫁 第107話より引用
学園祭編では様々なできごとが起こっています。
四葉編の前編が始まったことで、これまでに不確定だった事実が判明してきましたので、一旦はおさらいの意味も込めてまとめていくことにしましょう。
見落としがあるかもしれませんが、簡単にまとめると以下のような内容です。
2日目の仕事がなかったのは四葉によるもの
学園祭編2日目において、風太郎は手持ち無沙汰になってしまいます。その原因は、四葉が朝早くに登校して、実行委員としての仕事を済ませたからでした。
その結果、風太郎は竹林と再会することになり、2人で模擬店などを巡り歩くことに。
三玖と合流した四葉は、2人で仲良く過ごしている様子を目撃し、あげくには正体を告白しようと飛び出してしまうことにもなります。
この第100話の内容は四葉の行動が招いたものであり、いわば自業自得です。
しかしその時点で四葉と竹林の接触はありませんでしたが、今回の第108話の終盤で、2人が出会う様子が描かれます。
果たして2人はどんなことを話したのか?その内容を考察していますので、後述の部分をチェックしてみてください。
倒れたのは四葉だった
一花編②の冒頭で描かれた「五つ子の誰か倒れた」という点は、やはり四葉だったということに。倒れた理由も四葉らしく、学園祭の手伝いをし過ぎたことによる疲れでしょう。
以前の記事で倒れた人物を考察していますが、やはり大方の予想通りでした。しかし第108話の内容から鑑みるに、四葉はただの疲れで倒れたわけではなく、精神的な不安定も影響している様子が見て取れます。
この点についても、後述の考察でまとめていますが、一番の原因はたこ焼き屋の火災は自分のミスと捉えていること。
厳しく注意しなかったために火災を招いた、15時に予定している風太郎との約束に間に合わせるため手を抜いてしまったなど、仕事をキッチリとこなさなかった自責の念が強いのではないでしょうか?
風太郎が持っていたチケットは無料券
これも第100話で描かれていた内容で、学園祭の仕事が無くなった風太郎がふと手にしたものは、四葉から貰ったからあげの無料券でした。
四葉がからあげ屋の手伝いをして貰ったものでしたが、これを空腹の風太郎にあげています。自身も働き過ぎなのか、空腹だったはずですが、それでも風太郎の側にいるのが恥ずかしかったのか、直後に逃走してしまいます。
このシーンについて、これまでの描写との関連性はありません。次回にもつながる内容とは思えませんが……意外な展開を巻き起こすアイテムなのかもしれません。
第108話の四葉編②で起こる展開の予想
五等分の花嫁 第107話より引用
第107話を読んで率直に感じたのは、四葉のダメージが深刻なのではないかということ。なにより人のために行動することを優先している四葉ですから、倒れたことでなにも手伝えなかったのは心理的ダメージが大きいはずです。
そしてもう1つ、大きく気になるのは風太郎と竹林について。この2人が四葉にどのようなアプローチをしていたのかが、今後の展開で大きな部分となるかもしれません。
第108話では四葉と風太郎の間にどのような展開が描かれるのか?その内容を考察していくことにします。
風太郎は四葉の正体に気づいていた可能性
ここまで五つ子たちの行動が詳細に描かれる内容のため、風太郎の登場機会は少なくなっています。その少ない描写のなかで、風太郎の発言は引っかかる内容でした。
ありがとな
お前がいてくれてよかった
このセリフは、単純に学園祭の準備を円滑に進めてくれた感謝の気持ちかもしれません。
しかし一方で考えられるのが、学園祭だけでなく家庭教師を始めたころのことを含めているとも見ることができます。さらには、空っぽだった自分に目的を与えてくれたことだと、深読みすることもできるでしょう。
それはすなわち、風太郎は四葉が京都の少女だと気づいていることに。
もし風太郎が四葉=6年前の京都の少女だと気づいていたのであれば、次回で明らかにされるでしょう。もしかすると、すでに風太郎が気づいていたシーンが描かれている可能性すらあります。
ただこの部分、作者側の意図でミスリードを誘っている可能性も否めません。わざわざ意味深に捉えられるように描いていますので、やはり単純に学園祭に関する感謝である可能性も十分にありえます。
いずれにしても、第109話では風太郎と四葉の関係がハッキリすると見ていいでしょう。風太郎が気づいていたのか、それとも四葉から打ち明けられるのか……楽しみに待ちたい部分です。
竹林が話した内容とは?
五等分の花嫁 第107話より引用
風太郎がすでに四葉の正体に気づいていた可能性に至った理由は、上記の内容だけが理由ではありません。わざわざ竹林が四葉を探していたシーンから、風太郎が既に知っていたという可能性を考えることができます。
学園祭2日目では、風太郎と竹林が一緒に行動することになりました。その時間は久しぶりに再会した2人とって長く、近況報告をするのに十分だったはず。
そこで風太郎は、竹林に勉強をするきっかけになった相手のことを話していたのでしょう。もちろん四葉のことで、そうでなければ、わざわざ二乃・五月と会ったあとに接触する理由がありません。
加えて、竹林は五月と言い争っている現場において、五月越しに四葉の姿を見ていたでしょう。その後、四葉は去っていきましたら、様子が気になった竹林が追いかけたという展開になると想像できます。
そして竹林と四葉が話した内容について。
これはなにかを言い出そうとした四葉を追求したのでしょう。そこで四葉は竹林に関係性を打ち明けたのかもしれません。そこで竹林は、風太郎が四葉の正体に気づいていたことを話してしまったのでしょう。
竹林の話を聞いた四葉は、その直後に倒れたのかもしれません。その理由は学園祭での疲労が溜まっていたこともあるでしょうが、なによりも風太郎が気づいていたから。
それまで正体を隠して接することが正解と考えていた四葉ですから、徒労に終わってしまったことのショックなのか、それとも驚きのほうが勝っていたのかは分かりません。
ただ、あまりに情報が少ない部分ですので、大半が想像になってしまいます。ただ身体的な披露だけでなく、竹林による影響もあって倒れた可能性は十分にあると考えています。
四葉の心が壊れてしまう?
学園祭初日の15時に風太郎の決断を聞き、期待や迷いに揺れ動いていた四葉。しかし2日目に、四葉は倒れて病院のベッドで寝て過ごすことになります。
2日目の自身に降りかかった不幸は、四葉にとって大きなショックでしょう。
誰かの役に立つために行動していましたが、自分が倒れてしまったことにより、期待されていた人たちに応えることができませんでした。これは四葉のアイデンティティに大きく関わる部分です。
なにより、四葉が初日よりも働きだしたのは、たこ焼き屋の一件が大きいはず。
風太郎との約束に間に合わせるため、たこ焼き屋の注意を徹底できなかったことが、屋台の家事を招いたのだと考えているでしょう。その意識があったからこそ、2日目は早く登校します。
そして演劇部についても、台本を本来の形に戻す予定だったにもかかわらず、さらには倒れてしまったことで中止に追い込んでしまった可能性もあります。
過去に姉妹たちを巻き込んで風太郎のいる学校にやってきたときと同様に、誰かに迷惑をかけるということは、四葉にとって絶対にしてはいけないこと。
このように、四葉の信条を崩壊させるほどのできごとが学園祭でいくつも重なり、結果としてショックを受けて、立ち直れないほどに傷ついてしまったのかもしれません。
もしこのまま、四葉が再び闇落ちしてしまうようであれば……四葉の物語はまだまだ続くことになります。しかし次回で風太郎が立ち直らせてしまえば……もしかすると、四葉の物語が終わってしまうのかもしれません。
まとめ
五等分の花嫁 第107話より引用
いよいよ始まった四葉編ですが、やはり花嫁の最有力候補であるだけに、誰もが注目している部分。しかし『五等分の花嫁』第107話だけでは、まだなにもわかっていません。
やはり花嫁の可能性があるのかどうか、それは次回の第108話でキスをするかになるでしょう。もしキスをしなければ、「公平にいこうぜ」理論が適用されると考えて、すでに「鐘キス」で済ませていることに。
鐘キスの相手が四葉なら、その時点で残りは花嫁レースのウイニングランとなるはず。
ただ私は五月が最有力と考えている身ですので、四葉のキスシーンが描かれることになると予想しています。そして初めて四葉が風太郎に好意を向ける瞬間ですから、この点だけで楽しみになるばかり!
毎週見逃せない展開が続いている『五等分の花嫁』。花嫁レースの結果にしても、四葉の状態の行く末にしても、見逃せない内容となります。
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