【五等分の花嫁】第108話感想・考察!やっと一歩を踏み出せた四葉が正体を明かす!

待ちに待った『五等分の花嫁』第108話「最後の祭りが四葉の場合②」が公開されました。花嫁最有力候補である四葉の学園祭編最後の物語で、果たして風太郎とどのように接するのかに期待が集まっていました。

以前までの考察では、学園祭のタイミングでしか四葉は正体を明かせないとまとめていますので、2人の言動を一言一句見逃せない回となっています。

そして四葉も風太郎にキスをするのか……これによって花嫁の可能性も変わるでしょう。

さっそく第108話の感想と、今後の予想をまとめていきます。四葉の物語の集大成と位置づけられる部分でもあるので、ぜひチェックしてみてください。

ようやく前に進みだした四葉

五等分の花嫁 第108より引用

第108話は少し時系列が遡り、四葉と竹林が話しているシーンからスタート。それから病室で目を覚ました四葉と風太郎の会話へと続いていきます。

四葉は誰かの助けになることだけを考えて行動していきました。しかし気がつかないうちにキャパシティーを超えてしまったようで、学園祭中に倒れるという事態へと発展することに。

そう無理してまで四葉が誰かのために頑張り続ける理由は何なのか?

まずは第108話「最後の祭りが四葉の場合②」の感想から進めていきます。

四葉にとっての風太郎

四葉にとって風太郎はどういう人なのか?それが見えた内容だったと思います。

端的に言って「恩人」であり、風太郎との出会いが無ければ誰かのために行動するという発想は思い浮かばなかったでしょう。しかしこれは、母親の死と同時に別の方向へと変わっていくことになります。

四葉が勉強をする理由は、母親の助けになりたいというものでした。それが母親の代わりになって姉妹を導くことになり、誰かの助けになりたいという内容へと変化します。

ところが高校生になると、四葉は落第者となってしまいます。

姉妹を引っ張る存在だったはずが、いつしか足を引っ張る側になってしまった四葉。しかしそれでも、誰かの助けになるという考えは変わらずに持っていました。

そのため、四葉は学園祭で倒れてしまった事実に大きな動揺を隠せません。そんな彼女の様子を見て、風太郎は落ちつかせるようにして、四葉のいない学園祭のできごとを報告し始めました。

四葉はいつも誰かを助けてばかりで、本人からすれば無料の奉仕をすることによって、過去のできごとから目を背けることができたのでしょう。自己犠牲の言葉が似合うほどの行動力ばかりです。

しかし風太郎はもちろん、今まで四葉に助けられた人も、いつかは恩返しをしたいという気持ちでいました。だからこそ倒れた四葉のために、関わってきた様々な人が問題ないように助け合って成功へと導きます。

自分1人だけが頑張ればいいというわけではないことを四葉は知ったでしょう。だからこそ、四葉は最終日も風太郎に穴埋めのお願いをしたはずです。

初めての出会いでは母親の助けになるという考えを固めるきっかけになり、学園祭では誰かの助けてもらっても良いことを知った四葉。

2度も風太郎に助けられているのですから、「恩人」といって差し支えありません。

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夢うつつの風太郎に正体を告白

ようやく四葉が風太郎に正体を告白しました。しかし、風太郎は学園祭の疲れで意識朦朧とする状態で、ハッキリと零奈=四葉ということを認識できていません。

ここから、風太郎は零奈=四葉ということを認識していなかったことが窺えます。もちろん、6年前に出会った少女についても、まったく分かっていないのでしょう。

しかし四葉が自分の正体を明らかにしたのは、これから前に向かって進むために必要なことです。

いつまでも風太郎との過去を気にしていた四葉でしたが、風太郎から「大切なのは今」と言われて、四葉も振り返らずに自分の価値を見つけていくと話しています。

前を踏み出せたからこそ、四葉は風太郎にキスをしました。思い切った行動だったとドキドキの気持ちを抑えきれずにいる様子で、だけども後悔はないことが見て取れます。

一方で四葉は「鐘キス」の相手ではなかったことも見えてきました。

キスをした後の四葉は「最後の思い出づくり」「思い切った行動」と振り返っています。このことから、四葉は風太郎に対して慎重に行動しているということが分かるでしょう。

慎重に行動しているのであれば、「鐘キス」のような大胆な行動に出る可能性は低いでしょう。風太郎への気持ちも押さえつけていた時期ですから、やはり四葉ではないという見方が強くなります。

コミックス12巻の表紙

小さいながらも、11月15日に発売予定の『五等分の花嫁』12巻の表紙がお披露目になっていました。表紙を飾った人物は「風太郎」です。

以前の考察で、風太郎が表紙を飾る可能性は低いかもしれないとしました。しかし物語の主人公であり、ちょうど風太郎の大きな決断が描かれる部分ですから、風太郎が選ばれても不思議ではありません。

気になるのは風太郎の表情や背景のデザイン、そして表紙カバーをめくったイラストなどなど。そこに花嫁のヒントとなるものが隠されているかもしれませんので、個人的に要注目の部分です。

表紙関連からも様々な考察ができましたので、また12巻が発売されたときに考えてみたいと思います。

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これからの四葉はどう動く?

五等分の花嫁 第108より引用

ようやく前に進むことができた四葉。気になるのはどういった方向に進むのかということで、風太郎に寄り添っていくのかそうでないのかが気になります。

そして何より、キスをした後の涙のシーンが気になるところ。そのため、これからの四葉の行動について考察していくことにします。

とはいえ、『五等分の花嫁』自体がクライマックスに向かっていますので、今後の四葉の考察に意味があるのかどうかは……分かりませんが、進めていきましょう。

上杉さん?風太郎君?

まず気になったのは、これから四葉は風太郎をどのように呼ぶのかということ。疲れ切っている風太郎の前で「風太郎君」と呼んだ四葉でしたが、これからもそのように呼ぶ可能性があります。

しかし、第108話で四葉は前を進むようになりました。これは過去と決別したという見方でいいのかもしれません。

四葉はこれから新しい道へと進んでいきます。そのため、四葉は「風太郎君」とは呼ばず、これまで通り「上杉さん」と呼ぶことになるでしょう。

呼び方が変化しないということは、大きな意味を持っています。後述する涙の理由にもつながっていきますが、四葉は風太郎への気持ちに区切りをつけたと見ています。

そもそも、「風太郎君」では口語的に見ると、一花と丸かぶりになります。文語的見れば違いは明らかですが、それでも変わらずに「上杉さん」で貫くでしょう。

後夜祭が終わった後の四葉を見れば、風太郎への気持ちがどうなったのかが明白になるはずです。「上杉さん」のままであれば気持ちを断ち切り、「風太郎君」に変化すれば気持ちを隠さずに行動していくのかもしれません。

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なぜ四葉は涙を流したのか?

一花・二乃・三玖のキスとは大きく異なった四葉のキス。嬉しそうな表情を浮かべながらも、その後に感情が抑えきれなくなって大泣きしている姿が描かれました。

すでに上記において言及しましたが、これは四葉が風太郎への気持ちを断ち切ったための涙と見ています。失恋ではありませんが、ずっと想い続けていた四葉だからこそ、感極まってしまったのでしょう。

風太郎を諦めたと考えるに至ったのは、四葉が第108話において前を進みだしたということ。そしてもう一つが、「最後の思い出」という発言になります。

文面的には「(高校生)最後の思い出」という見方もできますが、前後の描写と照らし合わせてみれば、その意味合いは低いと分かるでしょう。すなわち、「風太郎との」最後の思い出ということになります。

風太郎にキスをしたことで、自分の気持ちに区切りをつけた四葉。憧れであり頑張るための原動力だった風太郎ですから、前を踏み出すためには気持ちを諦めなければなりません。

誰かの助けになるということは、勉強ができない自分への当て付けであり、しかしこれからはそういう必要もなくなるのです。誰かに助けてもらいながら新しい道を進んでいく、涙ながらの決意とも見ることができるでしょう。

前回の考察では、少しだけ四葉の将来について触れていました。

もし風太郎が四葉を立ち直らせることができれば、四葉の物語が終わってしまうと考えてみましたが、実際にその通りになったと思います。

風太郎が四葉を止めず、迷惑をかけてしまった関係者に頭を下げに行っていれば、それはまだ四葉の物語が続いていたのかもしれません。しかし現実には、謝りに行こうとする四葉を止めて、学園祭のできごとを話しました。

結果、四葉は残りの学園祭を風太郎に任せるという判断をします。任せるというよりも、風太郎に助けてもらうという意味がピッタリでしょう。

もちろん、自分の力で何とかできなかった悔しさや無念はあるかもしれません。それ以上に、誰かに助けてもらうということは、四葉にとって大きなできごとです。

大きな変化が生じたことにより、四葉は前を向いて進んでいく決心ができたのでしょう。皮肉にも風太郎がきっかけだったのですが……しかし、他の誰でもなく風太郎だからこそできたのかもしれません。

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五月編スタートの前に押さえたいこと

五等分の花嫁 第108より引用

一花・二乃・三玖は風太郎への気持ちを示した締めくくりでしたが、四葉に関しては終戦という印象が強く残った『五等分の花嫁』第108話。

残るは五月の物語となりましたが、ここまでで明らかにされていない事実があります。

それは「学園祭における父親たちの動き」で、勇也がマルオに言い放った「帰ってきた」人物とは誰なのか?その詳細がまだ一切明るみに出ていません。

個人的には五月編で明らかになるのではなく、風太郎の物語となる「日の出祭 最終日」で描かれるのではないかと考えています。ここまではあくまで、五つ子メインの物語ですから。

その五つ子編最後を飾るのが五月です。姉たちとは違って、風太郎への好意があるのか分からない立ち位置にいる彼女ですが、学園祭では風太郎とどのように過ごしていたのかが気になります。

初日では勉強をしていましたが、今までの流れから、そこに風太郎は介入しないでしょう。やはり2~3日目で初めて本格的に関わっていますので、第110話でのやり取りが今から待ち遠しい限りです。

そして五月もキスをするのかどうか。五月に関しては好意がないという理由で、キスをしない理由がありますが果たして……。

唯一キスをしなかった人物となれば、それはそれで「鐘キス」の相手の可能性が浮上したいところで、様々な面で注目すべき回となりそうです。

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まとめ

五等分の花嫁 第108より引用

四葉がついに正体を告白し、風太郎への気持ちを断ち切ったという印象の第108話。そして、四葉の物語が終わったのだというのも強く感じます。

これから四葉が風太郎にどう関わっていくのかにもよりますが、一花・二乃・三玖とは大きく違う道へと進んだのは間違いないでしょう。

そして次回は五月編がスタートすると思われます。まだ勇也とマルオが気にしていた人物の詳細が明らかになっていないため、五月編の前に差し込まれる可能性がありますが、果たしてどうなるでしょうか?

花嫁レースはもちろん、五月の風太郎に対する気持ちなど、やはり次回の『五等分の花嫁』も見逃せない内容になりそうです。

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