五等分の花嫁(第2巻)ー 花火大会の過ごし方と一花が追いかける夢

『五等分の花嫁』の花嫁は講談社の週刊少年マガジンで連載されており、2019年2月時点では累計発行部数300万部をと突破している作品。

2019年1月にはTVアニメ化もされ、個性豊かな美人五つ子姉妹たちと日常が描かれていますが、特に注目が集まっているのが「誰が花嫁なのか?」ということ。

今回は『五等分の花嫁』第2巻のあらすじ紹介から、読んだうえでの感想をまとめていきます。(※ネタバレが含まれます)

五等分の花嫁 第2巻のあらすじ

五等分の花嫁(2巻):表紙より引用

「落第寸前」「勉強嫌い」の美少女五つ子を、アルバイト家庭教師として「卒業」まで導くことになった風太郎。まずは、一人一人との関係構築を目指すべく奔走。三女・三玖との戦国武将知識バトルの末、信頼を獲得した。ところがその矢先、中野家で風呂上がりの次女・二乃と出くわしてしまうハプニングによって、五つ子の信頼が崩壊する危機に直面!! 風太郎は、無実を証明できるか──!!

引用:講談社コミックプラス

  • 発売日
    2017年12月15日
  • 収録話
    第6話 扉を開けて
    第7話 今日はお休み1
    第8話 今日はお休み2
    第9話 今日はお休み3
    第10話 今日はお休み4
    第11話 今日はお休み5
    第12話 今日はお休み6
    第13話 人好きのお人好し
    第14話 始まりの写真
【新品】【本】五等分の花嫁 2 春場ねぎ/著

五等分の花嫁 第2巻の感想・ネタバレ

五等分の花嫁(2巻):46-47Pより引用

『五等分の花嫁』では、主人公である上杉風太郎の回想が物語として描かれており、第1巻では五つ子たちとの出会いから始まります。

第2巻では五つ子たちとの花火大会の思い出が描かれ、そこで風太郎は長女の中野一花が用事で抜け出していく現場に居合わせてしまうことに。

そして終盤では風太郎と五つ子の幼いころの写真を見ることができ、今後の展開に期待が大きく膨らむような内容で締めくくられていました。

少しずつ風太郎と五つ子たちの距離が縮まりつつありますが、第2巻ではどのような進展があったのか、感想・ネタバレをまとめていくことにします。

二乃との溝を埋めていく風太郎

風太郎と二乃は犬猿の仲と呼べる関係になりますが、第2巻では2人の関係に大きな進展を迎えることになりました。

不慮の事故とはいえ二乃を押し倒してしまった風太郎でしたが、他の姉妹たちのフォローもあって一命を取り留めることになる一方、二乃は彼を庇っている彼女たちの心境に複雑な想いを抱えます。

そもそも敵意を向けていた理由には、二乃にとってなによりも五つ子たちの関係が大切であり、姉妹が仲良く過ごせるためであれば嫌われる覚悟を持っているほど。

何より血の繋がった家族を愛していることの証明で、好き嫌いで風太郎に接しているわけではないことが分かると同時に、二乃という人物像が見えた瞬間でした。

また、終盤では風太郎の過去の写真を見ることになり、幼いころの写真を見て「めっちゃタイプかも!」と発言している二乃ですが、その場で本人であることを言えなかった風太郎。

本人にとって黒歴史であると同時に、大切な思い出の一つであるため真実を語ることができなかったのでしょうが、これが後々に大きなできごとへと発展していくのでしょう。

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夢を追いかけている一花

第2巻でメインに描かれているは風太郎と一花の関係で、表面上はお姉さんのように振る舞っている一花でしたが、“友達”の距離にまで近づいています。

姉妹にとって花火大会は大切な思い出ではあるものの、一花は女優として頑張りたい想いが強く、黙ってオーディションに参加することを決意していました。

この事実を偶然知ることになった風太郎と三玖でしたが、風太郎は意外にも一花のことを叱るのではなく、そのまま背中を押してオーディションへと向かわせます。

直前には互いに腹を割って話している様子もあり、風太郎は自分の家庭環境と家庭教師のアルバイトに執着する理由を告白すると、一花もまた女優業に進みたい想いと長女として抱えていた蟠りを打ち明けていました。

全員が同じ顔を持つ五つ子ではありますが、高校2年生の彼女たちの個性はバラバラではあるものの、長女としてのプレッシャーのようなものを感じていたのでしょう。

顔が同じというだけで個性が無いと感じていたなか、「これが私」と胸を張って言えるものが女優業で、一花にとってどれだけ本気なのかが窺えます。

五月は風太郎を気にかけている?

第2巻での五月は、不慮の事故で二乃を押し倒したときの第一発見者でありながら、彼を庇っている様子が描かれており、同時にどこか気にかけている様子も見られます。

居合わせてしまったときの光景を見てドン引きしているものの、冷静に状況から風太郎の意図を分析していましたが、その行為で本心から嫌っていないことが分かるでしょう。

また、家庭教師のアルバイトの給料を渡しに行ったときにも、五つ子たちに良い影響を与えるだけでなく、良い方向へと進ませてくれていることを告白。

花火大会にしても、風太郎は五つ子たちとの関係に悩みますが、すでに五月は答えを知っており、遠まわしに「パートナー」と答えていました。

第1巻からも片鱗が窺えますが、風太郎は五つ子たちと接することによって、勉強マシーンから人間味のある少年へと変わりつつあります。

その様子は第2巻を見ても感じることができ、五つ子たちとの関係に悩む様子があれば、三玖を傷つけてしまったのではないかと後悔する様子から見てとれるでしょう。

五月の言葉がなければ「パートナー」という答えにたどり着くことができなかったでしょうし、彼女のセリフ一つひとつには、どこか風太郎を気にかけている部分が感じられます。

五つ子たちが風太郎との出会いによって変わり始めていれば、風太郎もまた、五つ子と一緒に過ごすことによって、大きく成長しています。

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五等分の花嫁 第2巻の各キャラ動向

五等分の花嫁(2巻):186-187P 3コマ目より引用

『五等分の花嫁』第2巻は二乃の人物像が見えてくるだけでなく、一花がひっそりと夢を追いかけていたなど、それぞれの中身が良く分かる内容でした。

また三玖については、やはり風太郎への想いを膨らませている様子が見てとれ、異性として意識してしまっている姿が多く描かれているのも見逃せません。

そして肝心なのが、誰が風太郎の花嫁なのかということ。

ここからは第2巻までの各キャラクターの動向についてまとめていき、誰が一番花嫁に近いのかを考察していくことにしましょう。

中野一花

小悪魔的な振る舞いは変わりませんが、夢を追いかけることを継続させてくれたことに対して、メアド交換や授業を受ける意思を伝えるといった変化が見られます。

何より妹たちのアドレスを聞きまわるように手を回すなど、風太郎がごく普通な男子高校生として過ごせるように配慮している様子が窺えますが、まだ三玖のように意識している様子はありません。

むしろ風太郎に想いを寄せている三玖に対してサポートをするなど、現時点では花嫁に遠い距離にいると同時に、彼を友達として見ていると感じられます。

中野二乃

姉妹のことをどれだけ大切にしているのかが分かり、風太郎に対して敵意を向けていた理由も明らかになりましたが、それでもまだ心を完全には開いてはいません。

しかしピアスをあけるために自室に招き入れるなど、風太郎に対して警戒を解いているのは間違いなく、これからの進展が気になるところでしょう。

また、生徒手帳に挟まれた風太郎の過去の写真を見て、「めっちゃタイプ」と発言していましたが、写真の人物=風太郎だと知ったときの変化が気になるばかりです。

中野三玖

自分の気持ちに素直になり切れていない部分はありますが、風太郎に対して完全に意識するだけでなく、少しでも振り向いてほしいという気持ちが見てとれる三玖。

花火大会では傷つきはしたものの、彼を振り向かせよう髪型を変えた瞬間は恋する乙女の表情そのもので、風太郎に救ってもらったときも喜ばしい表情を覗かせていました。

また、一花のサポートもあって風太郎のメールアドレスを入手したときも喜んでおり、すっかり三玖の心の中には風太郎が根付いてしまっていることが分かります。

中野四葉

裏表のない行動が目立っており、風太郎の妹である上杉らいはに一目惚れをしては、「結婚すれば合法的に義妹にできる」と発言。

また、困っている人を放っておけない性格が健在で、五つ子を集めるために奔走していた風太郎に代わって、らいはの面倒を見ていたのも四葉でした。

第1巻に引き続いて、風太郎のために行動している様子が目立っていますが、もしかすると四葉は、恋をするという感覚が分からないのかもしれません。

中野五月

風太郎に対して心を開いている様子はありませんが、要所で彼に助け舟を出しており、自信や答えのヒントを与えるきっかけを作っています。

らいはのお願いでゲームセンターに行くことになりますが、最後に3人でプリクラを撮ることになるものの、無理をして行動していた様子が見られる五月。

変な表情で撮ったことに不満だったのか喜んでいる様子がなく、どちらかと言えば、らいはが喜んでくれたことに充実さを感じていたはずです。

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まとめ

五等分の花嫁(2巻):126-127P引用

『五等分の花嫁』第2巻では一花を中心に物語が展開され、その中で風太郎に想いを寄せる三玖の動きが本格化し、他の姉妹たちとの親交が深まりました。

風太郎と一花のやり取りはとても印象深く、風太郎が五つ子との関係性について悩んでいる様子は、それまで勉強魔だった彼から想像できない行為です。

少しずつ成長していることが分かるだけでなく、五月の発言から、五つ子たちもまた彼との出会いによって、少しずつ良い方向へと変化しているのも感じられました。

しかし相変わらず二乃と五月の2人に関しては、他の3人と比べても変化がない様子で、これからどのように展開していくのかが気になるばかり。

果たして第3巻では誰がメインになって描かれているのか、また三玖の気持ちの行方と他の姉妹たちとの進展など、注目したい部分が多々あって楽しみが膨らんでいきます。

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