【五等分の花嫁】五等分の花嫁(第10巻)- 五つ子たちの激しい戦いと6年前の真実

『五等分の花嫁』は講談社の週刊少年マガジンで連載されており、2019年6月時点では累計発行部数500万部を突破している作品。

2019年1月にはTVアニメ化、さらに第2期制作が決定するなど、これまでのラブコメ作品とは一線を画す人気を誇っています。

女性人気も高まっているなか、多くのファンが気になっているのが「誰が花嫁なのか?」ということ。

今回は『五等分の花嫁』第10巻のあらすじ紹介から、読んだうえでの感想をまとめていきます。(※ネタバレが含まれます)

五等分の花嫁 第10巻のあらすじ

五等分の花嫁(6巻):表紙より引用

「落第寸前」「勉強嫌い」の美少女五つ子を、アルバイト家庭教師として「卒業」まで導くことになった風太郎。春休みが明け、新学期到来。無事三年生に進級した五つ子と風太郎は、なんと六人とも同じクラスに配属! 恋に勉強に学校行事!! 賑やかすぎる高校生活最後の一年が、幕を開ける──!!

引用:講談社コミックプラス

  • 発売日
    2019年06月17日
  • 収録話
    第78話 シスターズウォー 一回戦
    第79話 シスターズウォー 二回戦
    第80話 シスターズウォー 三回戦
    第81話 シスターズウォー 四回戦
    第82話 シスターズウォー 五回戦
    第83話 シスターズウォー 六回戦
    第84話 シスターズウォー 七回戦
    第85話 シスターズウォー 七回戦(裏)
    第86話 シスターズウォー エキジビションマッチ

五等分の花嫁 第10巻の感想・ネタバレ

五等分の花嫁(10巻):109Pより引用

高校生活最後のイベントと言っても過言ではない「修学旅行」は、風太郎と写真の少女が出会った京都が舞台となり、五つ子たちそれぞれの駆け引きも激化していきます。

風太郎への想いが大きくなりすぎるがゆえに、一花・二乃・三玖はそれぞれの行動で風太郎を振り向かせようと奮闘しますが、果たしてどのような結果になるのでしょうか。

また、三玖を応援する四葉と秘密を抱えている五月の行動にも注目が集まるばかり。

そのなかで風太郎が五つ子たちそれぞれにどう対応していくのか……さっそく第10巻の感想・ネタバレをまとめていくことにします。

班分けから激しいバトルを展開

一花・二乃・三玖は修学旅行で風太郎にアプローチを仕掛けようと、それぞれ思惑を張り巡らせていましたが、激しい口論もむなしく、風太郎はすでに別のグループで班を作っていた後でした。

三玖は外堀を埋めていく方法を取っており、アルバイト先でパン作りを必死に練習しては、ようやく見た目も味も問題ないレベルにまで上達していきます。

一方で一花は四葉に接触して、お人好しの性格を利用して風太郎・一花・四葉のグループを作り、他の2人につけ入る隙を与えまいと画策。

ただその思惑は話し合いのなかで二乃によって崩れることになり、二乃は大胆かつ積極的なアプローチで無理やり風太郎と2人きりになろうと考えていました。

結局のところ、風太郎がすでにグループを結成していたため、彼女たちの行動は骨折りとなってしまいますが、これが姉妹間のもつれへと発展していくことになります。

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何とかして出し抜こうと焦る一花

一花・二乃・三玖の3人は修学旅行で風太郎を手にしたいという想いを持っていましたが、そのなかで焦りの色が如実に表れていたのが一花でした。

学校では三玖になりすまして接触し、修学旅行でもまた同様に三玖に扮して自身に視線を集めようとしますが、あろうことか風太郎ではなく三玖と四葉に遭遇することに。

四葉は三玖をサポートすることを決めており、一方で一花が積極的にアプローチしていることも知っていることから、どうにかして2人とも幸せになるような結末に導こうとします。

しかしタイミング悪く、三玖がこの修学旅行で風太郎に告白しようと考えていることが本人の耳に入ってしまい、三玖は居ても立っても居られなくなってその場をあとにするのでした。

一花の焦りによって三玖が傷つく結果となり、さらには姉妹間の関係にも亀裂が入ることになっては、楽しい修学旅行が不穏な空気に包まれる状況へと変化します。

一花の行動を見抜いていた風太郎

風太郎は三玖が好意を寄せていたことを知っていたからこそ、一花との関係を応援すると言っていた日が引っかかっていました。

修学旅行2日目は真相や正体を知るために三玖を探していましたが、思いがけず彼女の方から現れることになり、風太郎は連れられるがまま歩いていきます。

そこで風太郎と写真の少女が過ごした日々が少しずつ明るみになりつつ、風太郎は勘とは言いながらも、目の前にいる三玖が三玖ではないことを付きつけるのでした。

突然の発言に戸惑うのは三玖に扮していた一花で、彼に詰め寄られるとあっけなく正体を看破されてしまい、一連の行動を見ていた風太郎は冷たい視線を向けます。

「信じられない」の言葉を残して去っていくと、一花は姉妹との関係だけでなく、恋焦がれる風太郎にさえも見放される結果となり、孤立してしまうのでした。

勇気を出して告白をした三玖

一花の行動によって姉妹の関係が悪化してしまうことになりますが、修学旅行最終日には全員が三玖のために行動しており、風太郎との思い出作りを後押しするのでした。

一方で風太郎は前日から三玖を探して動き回っていましたが、最終日に思いがけず一緒になることができ、三玖もまた避けるように行動していたものの、やがて2人きりで楽しむようになります。

2人きりになったのは姉妹たちの働きがあってこそですが、そのことを知る由もなく散策を続けていると、休憩の際に失くしたはずの手作りパンがあることに気づく三玖。

風太郎はすぐにパンを食べると、自分が味音痴であることを加えつつも、料理が苦手な三玖の頑張りを感じたことを伝えます。

三玖は作戦通りことを終えますが、予想以上の反応に喜びを滲ませ、風太郎の過去について知りたいと迫っていきます。

そして自分のことをもっと知ってほしいと気持ちを伝えては、自分の好きなものをひとつひとつ説明していき、やがてついに、風太郎を指さして「好き」と伝えるのでした。

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五等分の花嫁 第10巻の各キャラ動向

五等分の花嫁(10巻):144~145Pより引用

『五等分の花嫁』第10巻では、五つ子の関係が修学旅行を通してより強くなったエピソードとなっており、それだけでなく三玖の告白や6年前の少女の正体なども明らかになるなど、とても濃い内容となりました。

一花の行動にはファンの多くが非難し、三玖が告白をした瞬間には推しが中心になって大いに喜ぶなど、各キャラの動向も際立っている印象を受けるばかり。

そこでここでは、修学旅行中の各キャラの動向に注目してみることにより、今後どのような展開を迎えていくのかをまとめて考えていきたいと思います。

中野一花

第9巻から一花の行動は歯止めが効かなくなってしまい、修学旅行では風太郎との距離を縮めるどころか、彼だけでなく姉妹との関係にも亀裂を入れてしまう結果に。

戦犯と酷評せざるを得ない内容でしたが、最終的には風太郎と傷つけた三玖を近づけるために行動していき、風太郎も含めて仲直りに成功しました。

ただ本人が取った行動の代償が大きすぎるためか、一花は風太郎に告白をするまで至らず、花嫁レースから脱落してしまったという印象が強くなるばかり。

だからといって、一花の可能性がまったく無くなったわけではなく、実際には風太郎とは仲直りをしており、正しくは一花の方から一時的に距離を置いてしまいました。

もし彼女がこれからの展開で可能性を復活させるのであれば、6年前のできごと、すなわち京都で風太郎とトランプで遊んでいた事実が大きなきっかけになるかもしれません。

中野二乃

修学旅行でも大胆かつ積極的に行動するのかと思いきや、一花によって風太郎よりも姉妹との関係を優先するように行動していたのが二乃です。

一花と三玖に放った言葉が象徴しているように、二乃の根本には「家族がなにより大切」というものがあるため、これからもフェアで積極的にアプローチしていくでしょう。

ただ気になるシーンが1つあり、三玖が池に落ちてしまうシーンは二乃の行動によるものでしたが、前ページでは風太郎と微笑ましく話している様子を見て、表情が黒く塗りつぶされているシーンがありました。

「譲ったわけじゃないんだから」というセリフから嫉妬を覚えたと考えられますが、果たしてどんな意味があるのか、それとも気にしすぎなのかに注目したいところ。

いずれにしても、全体的に二乃の行動は好感を持てるばかりで、風太郎を意識するようになってから人気がうなぎのぼりになっているのも頷けるばかりです。

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中野三玖

修学旅行のために頑張って自分磨きを続けて、その努力が最後に報われると、ついに風太郎に気持ちを伝えることができた三玖。

最後の最後で誤魔化してしまう暴挙に出ましたが、風太郎が「だが…」と言いかけていたあたり、表面上はフラれてしまうと察知したのかもしれません。

それでも頑張りを認めてくれた風太郎への気持ちがますます強くなってしまったことは間違いないでしょうし、また機会があれば、三度目のアタックをしかけるでしょう。

1~2日目は彼女にとって苦い思い出になったかもしれませんが、最終日の風太郎との思い出によって、お釣りが返ってくるほどのできごとだったのは想像に容易いところ。

修学旅行後、三玖はどのような考えて行動を取っていくのか……そのあたりが今後の注目ポイントとなりそうです。

中野四葉

三玖の告白シーン以上の衝撃を与えたのが、風太郎と6年前に会っていた少女が五月ではなく、四葉だったということが明らかにされたこと。

しかし四葉自身には6年前に会っていたことを打ち明ける意思がなく、なぜそのように行動するのかが、今後の重大なトピックとなりそうです。

第11巻では四葉の過去に焦点が当てた物語となっているため、風太郎とバスに乗っていたときに明かした彼女の考え方など、今の四葉になったはじまりを知ることができるでしょう。

そして気になるのが、零奈として現れた五月と風太郎が別れたあと、四葉と遭遇するシーンには新しいシーンが単行本に追加されていること。

新しい描写がどういったことを意味するのかにも注目が集まるばかりで、しばらくは四葉の話題で盛り上がることが間違いありません。

中野五月

第10巻を順に追っていけば、五月が風太郎に積極的にアタックしていると見ることができますが、読み終えたころには彼女の行動に疑問が浮かぶばかり。

なぜ零奈として風太郎に接触しているのか、修学旅行中も風太郎と一緒に京都中を巡り歩こうとしていましたが、その理由がなかなか見えてきません。

もしかしたら五月も花嫁レースに参加するのかと思いきや……ラストシーンを見る限りでは四葉のために行動していたと窺えます。

しかしどうして四葉のために行動するのか、そして四葉と五月がいつの間に秘密を共有していたのかなど、疑問どころか謎が浮かび上がってくるばかり。

四葉に続いて五月に関する部分にも注目せざるをえず、しばらくは2人の言動に最新の注意を払って読み進めることになるかもしれません。

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まとめ

五等分の花嫁(10巻):103Pより引用

第10巻は物語の大きな転換部分となっていて、また次回も見逃せないばかりか、四葉・五月それぞれの行動が気になってしまうばかり。

また、一花・二乃・三玖の行動は一旦落ち着く形になりますが、いつまた彼女たちが風太郎に仕掛けるのかも見どころで、今度こそは風太郎の答えに期待したいところ。

そして新カットの追加や四葉に対する注目度が増していったことなど、ますます『五等分の花嫁』が盛り上がっていくのは必然といったところでしょう。

また次巻についても同様にまとめていくと同時に、いくつか考察記事などを出しながら、四葉の物語を楽しみに待ちたいと思います。

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