『エガオノダイカ』第5話では、再び視点が変わってグランディーガ帝国サイドのステラ・シャイニングに焦点が当てられています。
ソレイユ王国との戦争は決着が着く様子が一切見られず、お互いに徹底抗戦を構えていて、持久戦へと発展して食料問題も浮上するほどの事態となっていました。
そこでステラが所属しているビュルガー分隊は、目の前に展開されている敵軍隊の本拠地を壊滅させることで形成を好転させるため、陣営背後から迫りよって挟み撃ちにすることになります。
しかし敵の待ち伏せやエースパイロットの登場などもあり、ビュルガー分隊は窮地に立たされてしまうことに……。
果たしてステラたちは無事に任務を達成することができるのか、『エガオノダイカ』第5話の内容触れていきますが、まずは感想からまとめていくことにしましょう。
エガオノダイカ第5話の感想
『エガオノダイカ』第5話では、帝国側の主人公・ステラが所属するビュルガー分隊が、新しい作戦に臨む様子が描かれていました。
「分隊の一夜」というタイトルの通り、彼女たちが体験した任務中のできごとが中心になっていて、隊長であるゲイルの裏の顔からステラの笑顔など、戦い以外にも様々な様子にも触れられています。
そして作戦中、ソレイユ王国の新型クラルスに搭乗した謎のパイロットによって、ビュルガー分隊に随伴していた分隊が壊滅するだけでなく、分隊の一員も窮地に立たされてしまうことに。
果たしてステラは無事に任務を成し遂げることができるのか、誰も死なずに戦いを終えることができるのでしょうか。
さっそく『エガオノダイカ』第5話の感想をまとめていきます。
持久戦を避けるために動くビュルガー分隊
©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会
ソレイユ王国とグランディーガ帝国の戦いは長引く展開になっており、帝国軍側では最前線で戦う兵士たちの食料不足が大きな問題になっている様子。
戦況は本来であればスムーズに押し進めることができたはずでしたが、王国は新型クラルスを投入しており、どうしてもこれ以上の前線後退を許したくないという心境が見て取れます。
そんな時にビュルガー分隊をはじめとした隊長らが招集され、敵の本拠地を叩いてさらに前進しようという内容の作戦を伝えられ、彼らは敵部隊の横側を突き抜け、裏側から潜入するよう指示を与えられるのでした。
これにステラが所属するビュルガー分隊が最前線で誘導することになり、その内容を隊員たちに伝えては、作戦決行までに準備を進めておくように促します。
しかし隊員たちは相変わらず隊長であるゲイルの素性について怪しんでいました。
ただピアーズはゲイルに関する新しい情報を掴んでおり、密かに大金をどこかに送金しているところを目撃したと言います。
なぜそのような行動を取っているのか、そして送金している相手は誰なのかなど、さらにゲイルに関する謎は深まるばかりでしたが、とにもかくにも言っているわけにもいかないため、一同は作戦までの準備に取り掛かるのでした。
任務中にリリィが負傷してしまう
©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会
夜になるとビュルガー分隊は動き出し、周囲を警戒しながら前へと進みます。
川沿いから崖上へと登るときには敵テウルギアを発見したことにより、情報が本部へと伝わる前に処理することができましたが、ヒューイの不注意によってセンサー式爆弾が起動し、これによってリリィが負傷してしまうのでした。
幸いにも足は骨折しておらず問題がありませんでしたが、機体に搭乗しての作戦遂行には支障が出るだろうと誰もが思い、待機して救援車両を待つように促します。
それでもリリィは怪我を押して戦おうとしますが、ゲイルは部下たちに先行するように指示を出すと、続いて彼女の怪我の治療をはじめるのでした。
元傭兵という肩書きから慣れた手つきで応急処置を取り、リリィはその様子に流石と賛辞を送りますが、ゲイルは淡々とガキの面倒は見慣れていると言って、そのまま部下たちを追っていきます。
ステラが見せた心からの笑顔
©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会
リリィは治療を受けている間、ゲイルの素性について知ろうとしましたが、いつの間にか話題はステラの笑顔のへとシフトしていきます。
かつて帝国では内戦が起きており、そこでパイロットとして戦場に出ていたリリィでしたが、両軍とも弾薬が尽きるほどの長い戦いを繰り広げては、戦いは肉弾戦へと発展していったことを回顧。
馬乗りにされて一方的な殴打を何度も受けますが、そのピンチに駆けつけてくれたのがステラで、彼女もまた弾薬が尽きてしまったものの、身を挺して敵機へと突進してリリィを救い出すのでした。
敵を退けた後のステラは一目散にリリィの側へと駆け寄り、彼女に意識がまだあることを確認すると、ステラ彼女の生存を喜ぶように心からの笑顔を見せます。
今では作り笑いや噓くさい笑顔しか見せないステラですが、あの時見た笑顔こそステラの本当の笑顔だと信じており、それからリリィは彼女を慕うようになっていくのでした。
ステラのピンチに駆けつけたリリィ
©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会
作戦を引き続き遂行するビュルガー分隊でしたが、森の中では敵機が待ち構えており、後続の味方たちは次々と戦闘不能にされていきます。
1機の新型クラルスが特に際立っており、機体性能だけでなく操縦技術も一級品で、帝国の陣営がみるみるうちに崩壊していくのでした。
さらにはステラも追い詰められてしまう状況となり、新型クラルスは彼女の機体に馬乗りになっては、コックピット目がけて一槍を入れようとします。
その寸前で駆けつけたのが不祥事しているリリィでしたが、彼女もまた相手の戦術によって身動きが取れなくなってしまい、再びステラは絶体絶命に陥ってしまうことに。
しかし今度は分隊長であるゲイルらが駆けつけ、厚い火力で敵機を退けることに成功すると、深追いをさせることなく現状の確認に務めるのでした。
パイロットの姿は全く描かれなかったため、新型クラルスに乗って戦場を駆けていた人物は誰なのかが気になるところですが、その最中で帝国軍の兵士が敵の本拠地に潜入したことを告げる信号弾を発射。
なんとかビュルガー分隊は1人も死ぬことなく作戦を終えることができましたが、ステラたちの先輩兵士がやられてしまうなど、相当なダメージを負ってしまいます。
果たして戦争はいつ終わるのか、どのような形で決着が着くのか……。
まだまだ先が見えない展開ですが、次回は再びソレイユ王国視点へと戻って、王国陣営の新しい動きが見られるのかどうかにも注目していきたいところです。
エガオノダイカ第5話の考察
『エガオノダイカ』第5話ではステラを中心に、帝国軍サイドの物語が展開されていきましたが、少しずつ彼女の過去などが明らかになってきています。
ほんの微々たる内容ではありますが、一方的でビュルガー分隊の隊長であるゲイルの素性もまた描かれていて、この2人の過去や生い立ち、持っている背景などは今後の物語に強く影響してくるかもしれません。
そこで今回は、2人の素性などを中心に考察していくことにしましょう。
次回以降の展開を楽しむためにも、ぜひ後述する考察を読んでもらって、『エガオノダイカ』をより楽しむきっかけにしてみてください。
ステラの過去について
©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会
リリィの回想シーンから、ステラの過去に少し触れられていましたが、彼女は12年前に起きた新型クラルスのセレモニーでの事件によって、孤児になってしまったことが判明します。
その後はある家族に引き取られて生活している様子でしたが、血の繋がった親子とは離れた場所で食事をしており、表情には出ていませんでしたが居づらさを感じていたのでしょう。
それからのステラはどのような経緯があって軍隊に入ったのかは分かりませんが、そこでリリィと出会って現在に至るという流れになっています。
前回の考察ではレイラの回想シーンでステラを思わせる少女が登場しており、2人は親子関係にあるのではないかという予想を立てています。
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セレモニーで起こった事件によって2人は分かたれることになりますが、このタイミングで王国出身のステラは帝国側へと引き入れられたのでしょう。
ここで気になるのが、ステラはどのようにして家族に引き取られたのかということ。
規模の大きい事件ですから間違いなく身元引受人のような人物がいるはずで、そのヒントはオープニングの映像にも、それらしい様子が描かれています。
幼い子供を抱きかかえる男性がいて、その人物はゲイルなのかもしれませんし、これまでにステラを気にかけているシーンがありますので、2人は過去に出会っている可能性があります。
ステラにはその記憶が無いようですが、もしかするとゲイルがビュルガー分隊にやってきた理由はステラのことを気にかけているというものがあるのでしょうね。
ゲイルが送金している相手とは?
©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会
第5話冒頭のシーンでは、ゲイルが誰かに大金を送金しているという事実が判明。
あまりの大金で経理部も理由などを問い尋ねていましたが、その相手とは彼のこれまでの行動から、孤児院や戦争孤児となってしまった子供たちだと推測できます。
第3話では王国の人間でありながらも、攻撃施設内にいる子供たちに接触して、被害を受けないように計らっていたシーンが描かれていました。
そして今回も「ひな鳥」や「ガキ」といった発言が見受けられ、子供たちと深くかかわっている人物であることが間違いない状況になっています。
彼にとって子供はどういった存在なのかは不明ですが、自身の財産を投じてまで面倒を見る理由は、相当なものがあるのかもしれません。
まだまだ謎が多いゲイルではありますが、ただ上からの命令に従って動いているだけの軍人ではないことは明らか。
彼の行動に関しては渋みだけではないカッコよさがありますので、私の中でも沸々と株が上昇してきている次第です。
新型クラルスのパイロットは誰?
©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会
最後にビュルガー分隊たちを苦しめた新型クラルスのパイロットについて考察。
新型クラルスに乗っているとはいえ、そこに操縦技術も加わっていることから、これまでに登場したどのパイロットよりも一線を画す存在と言えるでしょう。
しかし肝心のパイロットの姿が描かれてはいませんので、彼の正体についても謎が深まっていくばかりですが、現時点でもいくつか可能性が考えられます。
② ユニもしくはルネ
③ ハロルド
ヨシュアに関しては第2話にして戦死してしまうという状況でしたが、もしかしたら生きているのではないかという考察をしていました。
これはハロルドやイザナなどから密命を受けているという可能性から考えていますが、ここにきて謎のパイロットが登場したあたり、芽が出てきたと言えるはず。
続いてハロルドが搭乗していたという可能性も十分で、ヨシュアたちの上官である彼が卓越した操縦技術を持っている可能性は否定できないでしょう
そしてユニもしくはルネのどちらかという予想ですが、2番の候補を挙げておきながら、双子2人が登場しているという可能性を押してみたいと思います。
双子という属性から、2人が1つになることによって予想以上の力を発揮し、結果としてビュルガー分隊を追い詰めたという展開です。
実際に第1話のシミュレーション訓練では、2人の連携は強力だと言及されていましたが、ここで1機に2人が登場することによって、さらに強力になってしまったという可能性も十分に考えられるでしょう。
とりわけ王国サイドは新型クラルスを投入してもその場しのぎにしかなっておらず、その問題を解決するために白羽の矢を立てたのがユニとルネの双子。
しかしまぁ、一番熱くなる展開はヨシュア復活ではありますが……いずれにしても可能性や期待としては、①>④>③の順で押していこうと思います。
まとめ
©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会
『エガオノダイカ』第5話の感想と考察をまとめましたが、ステラとゲイルの素性について少しずつ明らかになってきており、繋がりが見えてきた内容となっていました。
しかし王国と帝国の物語が交互に展開されているため、そろそろ物語が大きく動くような展開がなければ、とても1クールという枠に収まるのかという懸念も出てきます。
流れ的には次回の第6話はソレイユ王国の物語となり、そこでユウキがどのように立ち直っていくのかという部分が焦点になることが予想できるでしょう。
物語全体の流れも気になりますが、それ以上に『エガオノダイカ』が綺麗にまとまるのか……という心配が、多くの人の心に沸々と抱いているかもしれませんね。
その辺りにも注目していきながら、引き続き『エガオノダイカ』最新話が放送終了となった後、感想と考察をまとめていきますので、これからもお付き合い頂けると嬉しく思います。
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