【講談社ラノベ文庫】ボッチのオタクである俺が、 学内屈指の美少女たちに囲まれていつの間にかリア充呼ばわりされていた(ネコクロ)感想・考察!

『ボッチのオタクである俺が、 学内屈指の美少女たちに囲まれていつの間にかリア充呼ばわりされていた』は、講談社ラノベ文庫から刊行されたライトノベル。元は小説家になろうに掲載され、書籍化された作品となっています。

2019年10月2日に発売され、やはりジャケット買いしたライトノベルでした。しかし興味を引いたヒロイン・桃井咲姫はもちろんのこと、主人公のほうに魅力がシフトしていった次第。

今回は『ボッチのオタクである俺が、 学内屈指の美少女たちに囲まれていつの間にかリア充呼ばわりされていた』を読んだ感想・考察をまとめていきます。

『ボチオタ』の略称が付けられた「小説家になろう」発の作品がどんなものか、興味を持つきっかけになれば幸いです。

『ボッチのオタクである俺が、 学内屈指の美少女たちに囲まれていつの間にかリア充呼ばわりされていた』あらすじ

引用:『ボッチのオタクである俺が、 学内屈指の美少女たちに囲まれていつの間にかリア充呼ばわりされていた』(講談社ラノベ文庫)

オタクで友達もおらずクラスで馬鹿にされている高校生・神崎海斗。ネットで知り合った顔も知らない女の子とのやりとりだけを楽しみに、ボッチ街道を驀進する日々を送っていた。

しかし父親の再婚に伴い、学園一の高嶺の花で才色兼備の美少女・桃井咲姫と、その妹の優しくてかわいく胸も大きい桃井桜が、突然家族になってしまう!

桜には猛烈に懐かれるものの、咲姫は海斗を見下し険悪なムードに。

そんなある日、咲姫が大財閥のご令嬢・西条雲母に目をつけられ、弱みを握られ窮地に陥る。姉の異変を察した桜の頼みで、事態収拾のため奔走する海斗。

ボッチでオタクの海斗は咲姫を救うことができるのか!?「小説家になろう」で大人気の超正統派ラブコメ!!

引用:講談社ラノベ文庫 より

ボッチのオタクである俺が、学内屈指の美少女たちに囲まれていつの間にかリア充呼ばわりされていた (講談社ラノベ文庫) [ ネコクロ ]
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『ボッチのオタクである俺が、 学内屈指の美少女たちに囲まれていつの間にかリア充呼ばわりされていた』感想

非常に長ったらしいタイトルはあまり手に取らない主義ですが、それでも購入したのは表紙のヒロイン・桃井咲姫に魅力を感じてしまったから。動機が不純?……いや、真っ当な理由だと思います。

しかしひと通り物語を読み終えて、魅力の対象は桃井咲姫→桃井桜→神崎海斗へと移行しました。桃井姉妹のところで右往左往した時期もありますが、最終的に主人公の魅力が一番だと感じます。

主人公に魅力があることは、とても重要なポイントだと思います。かわいいヒロインや美人のお姉さんなど、好きになる対象が存在することこそ一番ですが、それ以上に主人公にハマれるかというのは、私の中で最重要事項。

具体的に惹かれたポイントは、ギャップにあります。

神崎海斗というキャラクターは、学校ではボッチとして過ごしています。友達がいなければクラスで雑用を押し付けられる存在。そんな暗いイメージしかない主人公が神崎海斗というキャラクターです。

ラブコメのテンプレートとして、彼の周りには女の子たちが集まってきますが、それは今に始まったことではありませんでした。現状はボッチオタクである海斗ではあるものの、かつてはクラスの中心に立つような人間だったとのこと。

しかし過去のできごとが大きく影響してしまい、周りとの接触を拒むようになってしまった……。だから物語開始時点において、海斗はボッチオタクとして過ごすようになります。

一方でヒロインの桃井咲姫は、才色兼備の美少女。欠点らしい欠点を持っておらず、むしろ欠点さえ欠点と認識していないところがあります。

また彼女の妹である桃井桜にしても、作中で「天使」と形容されているように、見紛うことなく「天使」であることから、自然と魅了されてしまうでしょう。

このように、主人公とヒロインの間には「陰と陽」が存在しています。もっとも、咲姫の場合は「陽」と呼べるのかは難しいところで、立場的な関係で「陽」と言えます。

そもそも咲姫はプライベート外では鉄仮面を被っており、その仮面が外された様子が彼女の魅力となっています。終盤ではイジメの対象されてしまいますが、その時の様子も見ごたえがある部分に。

イジメ問題は解決することになりますが、「仕返しされないのか?」などの不安に駆られている部分は、ごく普通の人間であることを気づかせる描写。それ以上に怯えている様子は、それまでの咲姫のイメージが崩れ、普通の女の子だと認識させてくれます。

咲姫のイジメ問題を解決するのは、もちろん海斗です。その行動力というのは、見た目のボッチオタクからは想像できるものではありません。そしてクライマックスでは海斗の目が描かれており、根暗で友達がいないボッチ君というよりも、状況が相まってイケメンというイメージが強くなります。

ビジュアルだけでなく内面でもギャップを感じることができ、読み終えたころにはギャップによって海斗に魅了されているでしょう。

そしてそのギャップに打ちひしがれたのは、私だけではなく咲姫も同様でした。彼女にとって唯一心を許せる存在「海くん」という人物がいますが、ネット上でやり取りしているだだけの相手でした。

しかしラストシーンにおいて、「海くん=海斗」に気づくことになり、これからの展開で咲姫がどのように接していくのかが楽しみなところ。また、海斗の過去についても全てが描かれていないことから、このあたりもどのような影響を及ぼすのかが楽しみで仕方ありません。

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まとめ

『ボッチのオタクである俺が、 学内屈指の美少女たちに囲まれていつの間にかリア充呼ばわりされていた』は、全体的にギャップを楽しめる作品でした。

もし海斗が見た目通りの人物であれば、それはそれで物語が進まないでしょう。そう考えてしまうと、当然のキャラクター設定と言えるのかもしれません。

しかし、その当然の部分を「当たり前」だと感じさせなかったのは、全体的な構成も要因になっていると思います。海斗視点ばかりではなく咲姫視点の文章が盛り込まれているため、物語の緩急というか、飽きがありませんでした。

最後に、登場するキャラクターたちはいずれも魅力的と感じます。

物語の内容も重要ですが、やはりキャラクターたちをどれだけ好きになれるのかも大切なことだと、改めて気づかされた作品でした。

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